立候補予定者への公開質問書のご回答
2004.9.11
9/13 (一部追加)

木津町長選挙立候補予定者に対する公開質問書のご回答


私たち木津未来会議では、自分たちの住む町について、こんな町であってほしい、こんな町に住みたいと真摯に考え提案しています。今回の町長の不祥事に対して住民として強い憤りを覚えます。同時に、住民として、将来を託すことのできる首長をきちんと選びなおす責務もあります。
そこで、選挙を前に私たちの考える町の課題について、立候補予定者の方の考えをお聞きしました。
河井さんへは6日に、八尾さんには7日に申し入れ、お二人とも9日付けでご回答いただきました。お二人の考えを、住民の皆様へ情報提供いたします。

立候補予定者があらたに表明されましたので、(10日に質問申し入れ、12日ご回答)回答に追加しています。
(ご回答は、到着順に、文章はそのまま掲載しています。)


1. あなたが町長になった場合の基本理念をお聞かせください。

(河井候補) クリーンで、誠実で、心のかよった町政の実行
人にやさしいまちづくりを第一に考える
(八尾候補) 改革と発展を実現し、木津を真に「誇れる町」とすることができるよう全力を挙げて取り組 みます。
@徹底した情報公開で守旧体質の刷新
A民間活力導入による住民参加の町政
B教育・福祉の充実と男女共同参画を推進し21世紀を拓く町づくり
(浜田候補) @今回の町長選挙は前町長の公選法違反・辞職による町長選挙である。
前町長の「遅れたまちづくりを推進するために、国とのパイプ役がほしかった。」という言葉に示された国とのパイプ論の間違いを正す。地方自治本来の住民一人一人の声が生かされ、住民の安全・福祉の向上に努める自治体のリーダーが求められる選挙である。
それゆえに大事なことは「住民が主人公」の町政の実現、要求から政策実現まで住民一人一人の声が生かされ住民が直接参加してつくる町政を実現すること。不正を許さず、公平を貫く。徹底して開かれた(情報公開と住民参加)民主主義が貫かれる町政の実現をめざす。
A住民の声も聞かず、来年3月末までに合併合意をつくるやり方は許されない。これまでの住民アンケートの結果(西部3町・4町の合併の希望は少数)、これまでの町長の考え方(住民の総意に基づいて)、議会の対応(法定協や直接請求の住民投票条例の否決、7町村合併はすぐには難しい)、町村会の「期限内の7町村合併は困難」などを根本からひっくり返す強引なやり方。町民に合併問題の判断(合併の是非など)を求める材料や検討期間が示されない強引なやり方である。
合併するか、しないかを決めるのは住民の総意である。住民の納得がない中で、合併議論を進めるのは間違い。大事なのは住民の合意である。住民と行政と議会が議論を重ね、その上で住民投票などに示される住民の意思を尊重してすすめる。
B財政を見直し、住民が安全して暮らせ、福祉の向上に努める自治体をつくる。
 
2. 今回の町長の公選法違反による辞任は大変遺憾な出来事ですが、このような問題がおきる一番の 原因は何だとお考えですか。 前町長固有の問題とお考えですか。それとも他に構造的な問題があると思われますか。
(河井候補) 本人にしかわからない個人の考え方については、判断しかねます。
(八尾候補) この事件は、構造的な問題と考えます。特に、地縁血縁がからんだ古い馴れ合いの体質が行政内に残っているのが一番の問題だと思います。この解決には、古い体質を壊すリーダーシップを発揮できる町長と、それをサポートする住民の力が必要です。私は、改革を望む住民の声、改革推進を望む議員たちと連携し、長年の経験を生かして、 この古い体質の改善に力を尽くして取り組みます。
(浜田候補) 前町長の「遅れたまちづくりを推進するために、国とのパイプ役がほしかった。」という言葉に示された国とのパイプ論が間違いが原因だと考える。「パイプ論」の考えは他にも在在する。この間違いを正す。
 
*今後、町民の信頼回復に向けて、行政をどのように改善していくのか具体的な対策をお聞かせください。
(河井候補) 庁内の綱紀粛正を推進するための委員会を設置し、不祥事等に対しての原因究明と今後 の予防策を考えるとともに、二度とこのようなことが起こらないようにしたい。
(八尾候補) 古い体質を打破し、新しい進取の気風を確立することなくして、木津は再生できません。そのために、徹底した情報公開を行い、住民との真剣な対話を重ね、誰もが「住んでよかった」といえる町づくりを目指します。
@職員の一般的個人情報は別として、行政に関するすべての項目について公開します。
A職員の綱紀粛正を図るとともに、公共事業の業者選定の経緯を明確にするなどの対策を講じ、不祥事・不正の再発を全力を尽くして排除します。
B役場にきてもらったら「おはようございます」「こんにちは」と挨拶する職員集団にします。
C職員の民間企業派遣などの施策を講じ、職員の意識改革を徹底します。「住民はお客様!」との意識をもって、よりレベルの高い業務推進やサービスの提供ができる行政づくりを目指します。
D「お客様課」とか「すぐやる課」といったように、お客様(住民)へのサービスに関わる業務を大ぐくりし、たらいまわしせずに対応できる体制をつくります。
E将来の広域行政を先取りし、職員の人材再開発を図り、レベルの高い業務解決能力が必要とされる高度専門職を育成します。
(浜田候補) 徹底した情報公開と住民参加をすすめ、住民から信頼される行政を確立する。
「全体の奉仕者」の使命と役割を発揮する。(行政の行う会議の公開する。入札制度の改善をはじめ、腐敗防止策をつくる。職員倫理条例の制定。町長をはじめ、役場職員が現場に出向き、問題解決に当たる。) 
住民参加でまちづくりをすすめる。
木津町まちづくり基本条例(北海道ニセコ町の例は一つのモデル)をつくる。
 
3. 町村合併について首長として賛成、反対のお考えをお聞かせください。
(河井候補) 賛成です。
(八尾候補) 住民の総意を尊重しながら、段階的に必要なことから進めていきます。木津は京都府南部の重要地域であり、その役割を果たすにふさわしい合併を進めます。ただし、それぞれの町村の合併に対する課題が異なるため段階的に進めることとし、木津町を中心に、西部4町を基本に合併への取り組みが共通する町との合併を早急に実現できるよう取り組みを進めます。
(浜田候補) 町村合併の大前提は、住民の合意づくりである。住民と行政と議会が議論を重ね、その上で住民投票などに示される住民の総意を尊重してすすめる。わが木津のまちづくりを第一に考える。町独自でできないことや木津町にない施設の利用は広域行政の中で充実していく。
 
*町の将来にとってなぜその選択が必要とお考えになるのか具体的にお答えください。
(河井候補) 新たな枠組みの中で、新しいまちづくりの構想がうまれる三役や、議員、審議会等が削減され、人件費などの節減が図られるいき詰っている木津町の問題を広域的に考えられる。
(八尾候補) 1.地域資源の有効活用が可能となります。
2.専門職の配置など住民サービスの向上および行政のスリム化、効率化が図れます。
3.合併特例法による財政支援措置を有効活用し、効果的な施設の整備ができます。
4.広域観光による町おこしが可能となります。たとえば、木津町や精華町の21世紀を担う先端技術施設と加茂町や山城町の歴史遺産を結合させた観光コース・ハイキングコースの開発が可能となり、季節折々の農産物販売所などもコースに適切にドッキングさせれば外部から多くの観光客を呼び込めます。
(浜田候補) 地方自治の役割は本来の住民一人一人の声が生かされ、住民の安全・福祉の向上に努めることにある。
 
4. 私たちは、合併如何によって庁舎の場所・規模等は当然のことながら大きく変わると考えます。新庁舎建設の必要性の有無をお答えください。
(河井候補) 必要だと思う。
(八尾候補) 必要と考えます。
(浜田候補) 現庁舎は手狭で教育委員会や上下水道部などの各セクションが分散している。バリアフリーもなく、もっとも古い建物も50年が経過し、地震などの災害時に防災の拠点になるのかの疑問もある。それゆえ、合併の如何に関わらず、新庁舎建設の建設は必要である。現在の合併議論にめどをつけた上で、経費の節減を考慮し、住民の納得の中で建設を進める。
 
*必要とお考えの場合は、上記の合併に対する立場を踏まえて、予定地域、時期等首長としての構想をお聞かせください。
(河井候補) 予定地域、時期などについては、合併の話し合いの中で。
(八尾候補) 庁舎は将来の広域行政の基幹施設であり、新たな発想で構想し、広域行政を推進するにふさわしい場所・規模で、早期建設を目指します。また、わかりやすい構造にして、行政と住民のふれあいの場にします。
(浜田候補) 前述
 
*また、JR木津駅前開発、高の原駅周辺の大型店舗計画、病院建設、道路整備等様々な計画が上がっていますが、木津の長期的な町づくりに対するあなたの構想、ビジョンをできるだけ具体的にお聞かせください。
(河井候補) 今後、財政基盤の強化をはかるには、地元の雇用を積極的に増やす努力が必要。
(八尾候補) これからの町づくりの基本となる課題は早急な解決を図ります。
@庁舎(前述)
AJR木津駅舎の整備ならびに駅前再開発はさらに積極的に推進し、町の中心部としての活性化を一刻も早く図れるよう対処していきます。商業地区とするのが理想ではあるが、人が集まる(商業+観光・文教)地区として、新たな発展を方向づけていきます。
B高の原駅前の商業施設の誘致については、経済と地域の活性化の観点から前向きに進めますが、都市整備機構や学研センター、さらに進出する企業には、教育や住宅環境に悪影響の生じないよう、責任ある対応を求めていきます。
・教育や住宅環境を守るために、映画館とか全施設が24時間営業になることは、絶対阻止したい。
・業者の言い分を聞いて対応するのではなく、こちらから先手を打って対応していくことが大切。関係部門にこのことを徹底して取り組みます。
・とくに教育環境については、後手後手になりがちなので、計画の当初の段階から教育委員会に参画させ、マイナスの課題を未然に防げるよう対応していきます。
・警察に対しても、府県境を越えた連携で対応するよう申し入れをしていきます。病院建設についても、交通渋滞などで地域住民に悪影響を及ぼさないよう対処していきます。
C清掃センターは緊急重要課題のひとつです。環境保全と安全確保を基本に、安心と納得のいく解決を図ります。
(浜田候補) @基本姿勢として清掃センター建設などの懸案の課題は住民の知恵と力で解決する。
A質問事項には具体的に示されていないが、清掃センター建設問題は最重要課題だと考える。住民の声を反映する(仮称)清掃センター建設100人委員会(町内全域から各年齢層から住民公募する)を立ち上げ、これまでの取り組みを検証し、地元の理解と了解のもと清掃センター建設を進める。ゴミの減量・分別にさらに取り組み、ゴミ量を減らし、資源化する。町内外の商工業者の理解を得て、生産者責任を明確にし、循環型社会を目指す。
B木津駅舎建設・駅前区画整理事業は住民・関係者の理解を得て、遅滞なくすすめる。木津駅舎建設では、都市再生機構に約束どおりの負担を求める。
C高の原駅前の大型店舗計画をはじめ、今後予想される大型店出店には、町独自の大型店出店のルールづくりをすすめ、24時間営業や元旦からの営業など住民生活が脅かされないようにする。
D里山の保全と木津川の自然を守る。
 
5. 国では、「2020年までにあらゆる分野での指導的地位に女性が占める割合を30%程度になるよう期待する」と提言しています。あなたが町長になられたら、助役及び管理職への女性の登用についてどのように考えられているかお聞かせください。
(河井候補) 男女を問わず、実力のある人については、登用したい。
(八尾候補) 男女共同参画社会の実現を目指しますが、まづは行政のなかで、優秀な女性職員を幹部職(部長職)に積極的に登用し、範を示すことも大切だと理解しています。男女共同参画社会推進担当部長がおけたら、と考えています。助役2名まで登用できますが、将来的には、適切な人がおられたら1名はぜひ女性からと考えています。私の手で実現したいと思います。
(浜田候補) 女性が安心して働き、活躍できる場をつくるための子育て支援や女性センターの充実をはじめとする条件整備が必要である。その上で、女性の各種委員会・審議会への登用や助役および管理職への登用を行う。
 
6. 私たちは、今後も木津町に住み続けるためにも、福祉政策の充実が願いであります。住民にとっても、福祉、医療、教育は大きな関心事ですが、木津町においてのそれぞれの課題は何だと認識されていますか。
(河井候補) 私は人づくりには特に力を入れたいと考えています。人格形成の礎となる乳・幼児期の子育て支援に力を入れたいと考えています。
(八尾候補) 1.障害者や高齢者が安心して住むことができるよう、福祉制度や施設の充実に取り組みます。
@障害者や高齢者が安心できるためには、まだまだ制度的にも施設の面からも十分ではありません。とくに不足している老人施設―小規模多機能施設等―を早急に充実させ、また早期痴呆予防教室を取り入れた高齢化対策を実施します。
A同時に高齢者や障害者が、自ら行動を起こすことによってさらに充実した生きがいをもって生活していただける仕組みづくりをしていきます。
B男女共同参画社会の実現を目指し、誰もが安心して働き続けられるように、子育て支援や学童保育の充実を図ります。
2.小児の救急医療体制を充実させるため、各地に設置が検討されている夜間や休日でも救急診 療を担当する地域小児科センターとの協力・連携による小児の救急医療体制づくりに取り組みます。
3.現在の教育行政には問題が多々あります。体制、予算の両面においてテコ入れしていく必要があります。 その上で、21世紀町づくりのビジョンの柱として、学研都市にふさわしい「教育立町」を目指し、「木津といえば教育の町」と評価されるよう、教育・文化の充実・向上を図ります。
@京阪奈学研都市研究施設との連動・連携を深めた活動を推進します。
A21世紀の先端技術をリードする学研都市にふさわしい、また将来学研都市の研究開発を担える人材育成を目指し、特徴ある学校教育の充実改善を図ります。
B学研都市の玄関口としての木津の役割をより強固に果たすとともに、その特長を生かし、一層の「国際都市木津」の実現に向けて積極的な取り組みを推進します。
C「人」こそ町発展の原点です。より良き教育環境を整備することにより、現在の住民だけでなく、さらには外部から多くの人材の受け入れが可能となります。木津町発展のためには、教育の充実は一番大切な課題なのです。
(浜田候補) @子どもから高齢者まで安心して暮らせる木津町をつくる。(福祉・教育の充実を行う。)
Aだれもが移動の自由を得られるように町内巡回バスを充実し、本格実施する。
B子育て支援、子どもの健やかな成長をはかる。(子どもの医療費の無料制度の充実、幼稚園の3歳児保育の全員入園、一時保育・病児保育など保育の充実、障害児の学童保育(児童クラブ)の受け入れを行う。小中学校での夏の暑さ対策を行う。特別教室・図書室にクーラーを設置する。普通教室に扇風機を設置する。)
C女性が安心して働き、活躍できる場をつくる。(女性の各種委員会・審議会への登用・女性センターの充実)
D高齢者の力が発揮でき、いつまでも長生きできる環境づくり。(介護保険の利用料の軽減を図る。)
 
*国や自治体の財政の厳しい現在、何に重点をおいて取り組むのか、財政面で実現可能なものとするため具体的にどのような政策が考えられるのかもあわせてお聞かせください。
(河井候補) 今後の中央地区の開発の中で、研究所用地を生産用地として用途変更していかれるとの事。研究所と生産部が一体となるまちづくりで財政基盤の強化を図りたいと考えています。企業誘致等もしていきたい。
(八尾候補)

改革と発展を実現し、木津を真に「誇れる町」とすることができるよう全力を挙げて取り組 みます。
@徹底した情報公開で守旧体質の刷新
A民間活力導入による住民参加の町政
B教育・福祉の充実と男女共同参画を推進し21世紀を拓く町づくり
1.20世紀課題であるハード(庁舎、JR木津駅前開発、清掃センター)の対応を急ぐが、早い時期に、21世紀の町づくりの中核であるソフト(福祉、医療、教育)に予算のウエイトをかけ重点配分いたします。広域行政で住民が一体感がもてるのはソフト面での共有です。
2. 町政に経営感覚を導入し、財政の再建と効率的な使用に努めます。
3.町村合併を含め、行政のスリム化、さらには不要業務の廃止と今後必要とされる業務の充実を図るなど徹底した行政業務の見直しを進めます。
4.住民参加の行政を積極的に推進します。住民の皆さんの豊かな経験・創造性溢れた知恵・躍動感みなぎる行動力を行政に反映していきます。
5.「民間活力導入推進委員会」の導入を始め種々の仕組みづくりをしていきます。民間活力導入推進委員会とは、行政が担当するすべての分野の課題について、民間人の知恵を借りたい、ということで考えています。もちろん、1人や2人の人で全分野をカバーできるわけではないので、それぞれの分野で、原則として広く公募をして集まっていただこうと、考えています。
6.住民参加のNPO活動で積極的な町おこしを進めます。加茂町の「恭仁京まつり」や地域通貨「和銅」による地域活性化に取り組んだ経験を生かし、商業や観光の振興・教育の充実・安全安心できる町づくりなど住民の皆さんとともに推進します。

(浜田候補) @木津町での開発の中心は、学研都市建設である。関西学研都市計画は「民活依存・呼び込み型」ですすめられ(学研促進法による研究施設への固定資産税の軽減措置など)、国・府が財政的に責任を持たない。それゆえ、開発の進ちょくや財政も景気動向に大きく左右される。これに対し、木津町が国・府や都市再生機構にはっきりとものがいえるかがカギになる。
A仕事づくりとして住宅改修助成の継続・小規模工事等契約希望者登録制度(全国262自治体で実施)をつくり、仕事起こしをすすめる。
B予防医療の充実により、老健会計・国保会計などは改善できると考える。

〒619−0224
木津町兜台2−2−1アーバンF305
木津未来会議代表    呉羽 真弓
0774−72−9172(FAX同)


TOPページへ