くれは  最後の質問に行きます。
4間目、 「公共工事の表示を丁寧にせよ」との質問です。

12月議会で、 「水道事業の入札の調査結果から指摘する」としての質問を
いたしました。その後、指摘した工事箇所を見て回ったり、情報公開で工事仕
様書を入手して現場を見た上で気づいたことをもとにして、今回の質問を組み
立てました。

2006年に道路の工事現場における表示施設の設置基準が一部改正されま
した。それに伴って、府では、指導検査課ですが、08年の5月23日付で府内
の建設団体への新しいデザインの看板の設置を義務づける通知を出しておられ
ます。

その内容は、公衆に対して、工事内容のよりわかりやすい周知を行うことで
あり、具体例を示した上で、府の発注する土木工事すべてについて、新デザイ
ンに変更するようにと通知したものでした。

なぜ、そのような改正がなされたのかと言うと、その背景には、路上工事に
おける道路利用者からの「何のための工事なのか」 「いつ終わるのか」などの
不満や苦情を受けて改正されたというふうに書かれております。つまり、それ
までの古い看板を一新して、新しい、見る方にとってよくわかるデザインの看
板を設置するようにというものなのです。

さて、市の公共工事の現場はどうなっていたでしょうか。
私が1月の後半から2月にかけ見回った限りにおいて、市の建設業者、とりわけ水道工事業者の
現場の看板は、これはひどいものでした。法の定める最低限度の表示看板も設
置されない実態が目につきました。

そこでお聞きします。

1・古い様式の看板を幾度も書きかえて使用している事例をご存じですか。
そもそも、工事看板の表示の意義なども含め、業者への指示はどのようにされ
ていますか。

2・緊急時の連絡先や施工体系図などの現場での掲示と、その指示はどのよ
うにされておりますか。

3点目・現場代理人や監理技術者など、契約関係の書類で届けている人物が
現場で工事の施工責任を果たしておられますか。その確認作業はどのようにし
ておられますか。

4点目、市が下請業者と現場で工事打ち合わせを指示している事実はありま
せんか。
以上、お聞かせください。


建設部長  建設部長でございます。
呉羽議員のご質問にお答えさせていただきます。
まず、工事看板のご質問でございますが、工事看板につきましては、工事の
内容をわかりやすく周知することが目的でありますので、その文言については、
木津川市特記仕様書において明示し、業者に指示いたしているところでござい
ます。

また、設置に際しましては、堅固な構造で所定の位置に整然と設置し、常時
清掃等の維持を行い、特に道路に隣接する箇所については、夜間に遠方から確
認し得るよう、照明や反射装置を施すことが必要です。

ご指摘の工事表示看板を書きかえて使用している場合におきましては、指示
どおりの文言により明瞭に表示されていることは当然ですが、看板の目的であ
る工事内容の周知及び安全確保が十分確保できていることが求められますので
わかりにくいものがありましたら、監督職員が必要に応じ修正等の指示をして
いる状況でございます。
今後とも、看板の設置目的に即し、業者指導を行っていきたいと考えており
ます。

2番目の施工体系図につきましては、建設業法24条の7により、下請総額
が一定額以上の工事について、当該建設工事における各下請負人の施工の分担
関係を表示した施工体系図を作成し、これを当該工事現場の見やすい場所に掲
げなければならないと規定されています。

本市発注工事では、例えば土木一式工事の場合は、予定価格3, 000万円
以上の工事について施工体系図の現場への掲示を義務づけておりますので、監
督職員により確認している状況です。

また、緊急時の連絡先について、工事現場に掲示しなければならないという
法令等の定めはありませんが、施工計画書に明記することとしておりまして、
また現場事務所への掲示や現場作業員の安全教育の場などにおいて周知される
ことが現場の安全体制や意識づくりにおいて望ましく、必要により助言してい
る状況ですので、今後とも周知徹底を図っていきたいと考えております。

3番目の現場代理人や監理技術者など、契約関係書類で届けている人物が現
場で工事の施工責任を果たしているか、その確認作業はどうかということでご
ざいますが、本市発注工事の場合、予定価格3, 000万円以上の土木一式工
事においては、監理技術者の現場への専任配置を義務づけており、また3, 0
00万円未満では、主任技術者の現場への専任配置を義務づけており、現場代
理人も現場への常駐が義務づけられているところでございます。

当該工事を担当する監督職員は、日ごろより現場に出向き、現場代理人など
から工事の進捗状況についての説明を受けるとともに、当該技術者の指揮のも
と、設計図書に基づいて工事が適正に履行されているかのチェックを行ってい
ます。

また、必要な事項を指示したり、工事において使用される材料の承認や各施
工段階での履行確認などを監理技術者や現場代理人との立ち会いのもとに実施
しているところでございます。

4番目の市が下請業者と現場で工事の打ち合わせや指示している事実はない
かというご質問でございますが、工事の打ち合わせや指示につきましては、契
約において、元請の現場代理人が発注者との連絡調整を行うこととしており、
また現場への常駐が義務づけられているところでございます。
よりまして、発注者である市との打ち合わせや指示は、元請の現場代理人と
行うものであり、今後とも徹底してまいりたいと考えております。
以上でございます。


くれは 今、述べていただきました。建設部長が述べていただき
ましたけれども、上下水道部にかかわっても、水道工事にかかわっても同じよ
うな看板設置かというふうに思います。

そこで、せっかくですので見ていただきたいと思います。




これは、中央体育館のパーク・アンド・バスライドの工事のものです。裏表
一緒のものですが、これが改正された新しいデザインの大型看板です。 「ご迷
惑をおかけします」というような案内文や「駐車場整備工事」 、これは工事種
別と言うみたいですけれども、これは色も指定されています。育地に白抜きに
しなさいと。また、工事内容は、 「駐車場と道路を整備しています」というふ
うに書きなさいとか、これは青文字で書きなさい。期間は青文字で書きなさい
あと発注元並びに受注業者並びに連絡先は黒字で書きなさいというふうに、細
かく基準で例示されておりますし、ここはきちんとされております。3000万円を超える大きな工
事ではないですけれども。でも施工体系図やら、きちんと張られている、
これはよい例だというふうに私も思います。建築会社ですかね。


次です。 


こちらは、水道です。しかも、特定建設業者、落札6, 000万円
の工事を昨年の2 1年の3月4日からしますよということで、これ、今年の
22年の1月に行ったんですけれども、この看板1枚です。見ていただいたよ
うに、もう古い看板というか、先はどの新しいデザインのものとは全く異なり
ます。

先はどありました建設業法では、 27条によって施工体系図が義務づけられ
ていますよという、特定建設業には。それも張ってありません。だれが現場代
理人なのか、それすらわかりません。何かあったときに、どこに緊急連絡する
のか、それもわかりません。これにどのように監督されたんでしょうか。 「監
督職員が必要に応じ修正等の指示をしている状況です」 、建設部長の答弁には
ありました。どうなんでしょう。


続けます。

こちらも古い看板です。同じように、先ほどと同じ看板です。
しかも、車両進入禁止、どこが、どこを通ったらあかんの、迂回路はどこなの、
全くわかりません。いつからいつまでが通ったらあかんの、もう不親切きわま
りない。迂回路表示などもちゃんとしなさいよというふうに基準ではされてお
ります。注意されていないんですね。


さて、

これが瓶原です。これ、古い看板をそのまま書きかえています。しかも、工事名、去年のです。
ここだけ変えているんです。まさか、来年度、とる予定がわかっていたかのような
この工事看板、どう思われますか。
工事看板から見える木津川市の、特に水道工事事業者への指導並びに徹底はされて
いないというのがわかってしまったような気がします。
どうでしょうか、水道部長お願いします。


上下水道部長  上下水道部長でございます。
ただいまの呉羽議員のご質問にお答えいたします。
工事看板につきまして、いろいろご指摘をいただいているわけでございます
看板を書きかえて使用している場合にありましても、一定、指示どおりの文
言等により表示されていれば認めているというのが現状でございますけれども
今後につきましては、ただいまご指摘をいただいておりますように、現在の規
格に適合した看板の設置の業者指導を行っていきたいというふうに考えており
ます。

また、施工体系図の掲示関係でございます。
決められた建設業の許可証でありますとか、労災保険関係成立票等、現場掲
示が義務づけられているもののはか、緊急時の連絡先についても現場に掲示す
るように指導しているところでございますけれども、ただ、設置場所等が水道
工事の場合、制限されることがございますので、現場内の資材置き場等に設置
するということもございます。

ただ、今後におきましては、監督職員等、十分指導する中で、適切な、また
皆さんに見ていただける適切な場所への設置について、指導・助言を行ってい
きたいというふうに考えております。
以上でございます。                


くれは 看板から業者のレベルがわかる、それを指導しない木津川市の
レベルも見て取れるというふうに思いますので、しっかりとやっていた
だきたいと思います。

議長  呉羽さんに申し上げます。
申し合わせの時間は、制限を超えておりますので、発言を許しません。

くれは  ありがとうございました。