くれは  「学校図書館の充実を」として聞きます。
      これまでの4年間に、私は、学校図書館の充実を一般質問で3度取り上げて
      きました。今回総括の意味で3点聞きます。

      1 学校図書館補助教員が配置され4年目です。図書館を訪ねると年々明るく、
      活気のある図書館となって子どもたちの大切な居場所の一つになっていると感じます。
      学校図書館の充実の大きな柱の一つになっていると感じます。学校図書館補助教員
      が配置されたことによる成果と課題はどのようにとらえられていますか。

      2 ハード面の蔵書数に関わってききます。先の6月議会で所議員が質問されていま
       した。学校図書館図書標準で木津町では50%を目標に取り組んでいると答弁が
       ありました。私も少しずつではありますが毎年前進されていることは理解しています。
       今年度の各校の図書購入費の配分はどのようになっていますか?

      3 既存の施設や資本の有効活用という意味で、中央図書館と各学校図書館の連携
       について今後、どのように取り組むか考えをお聞かせください。


教育委員会理事
       最初に図書館教育、学校図書館補助を町立小・中学校に配置したことによる成果と
       課題について答えます。

       まず各校における成果としては、児童への読み聞かせ、ブックトークの取り組み、
       掲示板などによる本の紹介、図書室の整理など、子どもが読書に親しみやすくなる
       取り組みや図書室に来室しやすい雰囲気づくりが行われるようになっています。

      このような児童・生徒の読書に対する興味付けや本を借りやすい雰囲気作りの中で、
      事実学校からは、子どもたちが読書に興味を持ち図書室の利用が以前より増えている
      との報告を受け、教育委員会としても、児童・生徒の読書意欲の向上につながっている
      と、大変うれしく思っています。

      課題ですが、各学校1名の補助員の配置をしてほしいと言う声に答えられない今
      の財政状況があります。この件については、各学校で工夫を凝らし、現状で図書教育
      の充実を図っていますのでご理解を。

      次に蔵書率についてですが、毎年の学校図書購入により、着実にアップしていますが、
      まだまだ目標として図書標準、または、本町で目標としている50%にはは達成して
      いない部分もあり、今後蔵書数アップに向け取り組んでいきたい。
 
      今年度の各小・中学校の図書購入費ですが、梅美台小学校が今年度研究実践事業、
      府の指定で10月20日に研究発表を行うことになっています。予算配分については
      指定校である梅美台小をはじめ、蔵書数の少ない学校を中心に6小学校で309万円、
      2中学校で100万円、合計409万円を配分しており昨年より若干多くの配分となって
      います。

      最後に、今後の中央図書館と各小学校間の連携については、補助員の件については、
      今年度夏休み中に研修を進めるなど、中央図書館のほんの整理の仕方などを各校の
      図書館に活かす為の研修を行っています。

      また、検索機能の充実を図っていくための連携システムのバージョンアップについて、
      今回予算に計上しています。そのような連携を今後も拡大していきたい。
      それと、質問にはありませんでしたが、学校図書館補助員配置についても、今後合併
      にかかわって要望していきたいと考えます。


くれは   成果は、非常にあると共通認識させていただきました。専門性を持ったフリーの司書
      の先生の存在が、総合学習の取り組みや児童生徒全体を見通した書籍の購入ができた
      りと、4年目の効果が定着してきているのを実感できます。

      今夏、常任委員会で小松市に行きました。自治体の規模も財政状況も異なりますが、
      小松市では、常勤の司書を各小中学校1年おきに配置されていました。
      配置がされない年は、こどもの図書利用や蔵書貸し出し数が低下すると聞かせて
      いただきました。今後、新市に向けて調整されるとのことですが、補助員については、
      本町の4年間の実績を新市に広げていただきたいと思います。

       次に蔵書数ですが、地方交付税で措置されています。読書活動の推進に関する法律
      に基づき、学校図書館図書整備5ヵ年計画により、14年からの5年間、総額650億円
      地方交付税措置により、図書整備の充実が予算化されていました。

      今年18年がその計画最終年度のようですが、先ほど今年度の購入費、全体増、
      小学校309万円、中学校100万円と409万円と聞きました。担当からいただいた
       資料では、各校に配分された金額があります。非常にばらつきがあります。

      木津小50万円、鹿背山9万円、相楽小20万円、高の原小20万円、木津川台小70
      万円、相楽台小50万円、梅美台小90万円と、そして中学は50万円ずつ。

      先ほど言ったように、地方交付税は単位費用、今年度の単位費用×クラス数で
      それぞれ配分されていると聞かせていただきました。それに照らすと、高の原小及び
      相楽小の20万円は地方交付税で措置されている額より下回っていると思います。

      ですので、まず単位費用あたりに配分された上で格差是正のために付加されて
      措置されるべきと思いますので、公平性の意味において本年度の配分は疑問です。

      図書標準、少しずつあがってきています。しかしながら、全国と比べるとまだまだ
      低い状況です。例えば小学校では、75%以上の達成している学校数が小学校で
      7割、中学校で6割に達しています。

      木津町で50%を達成しているのは梅美台のみです。その意味で、今後も新市に
      なっても、予算措置を含めた継続的な予算、図書整備計画5年目が終わったあとの
      図書館の蔵書数についても努力する考えをお聞かせください。

      最後に連携で、移動図書いずみ号と学校をつなぐことを提案したい。
      例えば、現在移動図書が回っている学校4校に図書返却箱を設置されてはいかが
      でしょう。移動図書の巡回の際に回収する。子どもたちがそこに返却する。

      中央まで行かなくても返却可能となる。バスの利点を最大限に活用し、より返却
      しやすい環境をいずみ号で作っていく。その提案をします。


学校教育理事

       各校の配分について、ばらつきが非常に大きいのではないかとの質問ですが、
       学校図書館の指定を受け取り組んでいる学校もあります。またこれまでの蔵書率
       にかなり差があります。単年度毎に見ますと、公平性にということであれば、
       それぞれ単年度で均等に分けるのが正しいのかもしれませんが、
       なにぶん子どもたちの比率に合わせて配分していますので、こども一人一人適切に
       読める蔵書があるかが重要になってきます。

       そういった意味で、単年度でみるのではなく、全体的にみて均等化、均衡化して
       いるのが望ましいと考えまして配分しているところです。
 
       それから蔵書率75%以上の学校も多くあるということですが、今年度木津町
       読書活動推進計画で設定している50%の目標に達しないところもあり、
       努力しているところです。
 
        呉羽議員から資料をいただいた達成率ですが、梅美台小のみ55%を超えている
       と言われましたが、最新データでは、実は梅美台が一番少ない率となっています。
       その関係と指定の関係で多く配分しました。

       少ない学校は、達成率がおおむね他校に比べて多いという状況です。
       それから、図書返却箱の設置については、今後検討したいと考えますので、よろしく。


くれは    蔵書数は、質問を前に中央図書館からいただいた資料ですが、今年度のものがある
        のかもしれませんので、若干の変動があるかもしれません。

        それと達成率といわれましたが、経年度で見てと言われましたが、学校によっては
        PTAの予算で買ったり、ベルマークで買ったり苦労されて予算化されている学校も
        あるわけです。そこらあたり行政がきちんと補助するものだと認識していますので、
        経年度でみて大丈夫のような話はしないでいただきたいと
        最後に申し添えて終わります。


議長    くれは議員の持ち時間は経過しましたので、次に移ります。、