くれは 「入札制度改革を積極的に」として聞きます。
      11月には、新庁舎建設工事の一般競争入札による公募の準備が行われていきます。
      契約を今後控え、今ニュースになっている福島県での談合事件のような不正な行為が
      木津町から起こらないよう願う思いから問います。

      自治法234条にもあるように、契約の締結は一般競争入札が原則で、例外として
      限定して指名競争入札などがあげられています。そのことから考えても、より公正な
      競争の促進が要請されます。

      そこで、4点について聞きます。
      1点目は、指名競争入札制度についてですが、現在木津町18年度工事発注見通し
      であげられている工事で一件公募型指名競争入札がありますが、このように入札に
      参加したいという意欲を確認した上で指名を行う工事希望型指名競争入札の更なる
      拡大の考えはありますか?

      2点目。HPなどでのオープンな情報提供、情報公開をしていくべきです。
       私は15年12月にも一般質問で入札結果を広報で公表すべきと取り上げました。
      現在、監理課で入札結果が紙面で閲覧できるように公表されていますが、
      HPでは、工事発注見通しと心得が載っている程度で情報公開度としては必要最低限
      のものだけで、情報公開に積極的に取り組む姿勢が見られません。
      今後入札結果等のHPでの完全公表する考えはありますか?

      3点目。平成12年11月より予定価格の事前公表されています。
      その効果と弊害はどのように認識されていますか?

      4点目。効率的な工事方法の工夫を常にどのようにされていますか?

経済建設部部長
      呉羽議員の質問にお答えします。
      「公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律」これが平成13年2月に
      施行され、公共工事の透明性の確保を図るための措置が講じられ、
      本町といたしましても、この法律に基づき、日ごろより適正な入札の施行に
       努めてきたところです。

       今年度末には新庁舎建設工事といった大型工事の契約を控えて、町民の公共工事
       に対する信頼の確保に努めると共に、いやしくも町民の疑惑を招くことがないような
       適正に実施していく所存です。

        さて、本町の入札方法は規則により定められておりまして、
       例えば庁舎建設工事のように設計金額が15億以上の大型工事にあたっては、
       一般競争入札を採用しています。

       一般競争入札は契約の履行に必要な能力を有する者であれば、基本的にだれでも
        自由に参加する機会が与えられる制度であり、透明性の高いシステムで不正な
        行為が行われがたいと思慮しています。

       とはいえ、すべての入札を一般競争入札で行うことは、その性質上手続きが煩瑣であり
       かつ経費の割高を余儀なくされること等により、公募型指名競争入札や指名競争入札
       といった、その契約に適した方法を採用しています。
 
       今後は国や地方公共団体により不正行為防止により有効な方策が示されましたら、
       柔軟な対応で取り組みを進めてまいりたいと考えていますので、よろしくお願いします。
 
       次に2点目のHPなどでオープンな情報提供についての考え方に対する質問で
       ございますが、一般競争入札公告や公募型指名競争入札公告、
       あるいは年度当初の発注見通し等につきましては、HPで公表しているところです。

        しかしながら、入札結果については経済建設部の閲覧コーナーで紙により
       公表しています。これは、HPでは制約があり、データベースとして掲載することが
       容易ではないことから掲載していませんが、新市のHPには、入札情報に関する
       コンテンツについて担当課と協議して整備を図っていきたいと思いますで、
       今しばらく時間をいただきたいと思います。

      3点目の、予定価格の事前公表については、以下の観点より実施しています。
       1つめは、公表することで納税者が公共工事等に係る予定価格が適正かどうか
       を判断できること、2つ目として、予定価格を不正また不当に知ったものとの不公平感
       がなくなること、3つめに積算基準の公表などで実質的に予定価格を公表するのと
       類似の効果を持つ技術が進行していること等です。

       弊害については検証できていませんが、予定価格を公表しないものの、
       理由から推察すると、1つ、談合を助長するおそれがあること、2つ、
       協定価格に利用されるおそれがあること、3つ参加者の真剣な見積もり努力を
       喪失させる可能性があること等が考えられます。
 
       公共工事の入札及び契約の適正化の促進に関する法律が施行され、既に5年が
       経過しています。が、現在も不正行為の摘発が報じられていることは、入札業務に
       かかわる一人としては、非常に残念です。

       木津町におきましては、このような事態が発生しないように、透明性の確保を始め
       公正な競争の促進、不正行為の防止の徹底を図るための措置を講じますので、
       引き続きご支援・協力をお願いします。

       最後になりましたが、効率的な工事方法の工夫については、設計段階で効率的な
       方法の検討や関係課との調整は当然のこと、住民への負担軽減を図るべく、
       工事監理等に努めていきたい。今後も引き続き、現在の手法のみに固守するの
       ではなく、有効な手法を柔軟にとりいれながら、住民サービスの向上に向け取り組み
       を進めたいと思います。

くれは
       国の動向を見ながら、有効な制度改革に積極的に取り組むという姿勢が確認
       できたように思います。
       
       最初に、現在の公募型指名競争入札のことですが、1億以上ということで土木で
       したら木津町の規則に基づき運用されています。 
       精華町の土木工事では3000万以上の工事についてHP等で公表し、
       公募型指名競争入札をされています。交野市では、土木1千万以上、建設2千万以上
       それぞれ1億未満のものについて公募型指名競争入札制度が取られています。

       もちろん自治体の規模や特性もあると思いますが、参加業者の意欲の確認と、
       誰が参加しているかわからない状況をつくることで、より競争性のある談合が
       おきにくい状況が生まれると思います。

       HPでの工事の概要の公表と、町が指名をするのではなく、業者が自分の意思を
       もって参加確認書を提出する仕組みすなわち公募型指名競争入札を拡大する
       考えはありますか?

       様々な取り組みをされているとも感じます。例えば、今年度郵便入札を5件されたとか。
       種々組み合わせての制度改革を図ることが、積極的な改革につながると思いますが
       いかがでしょう?

       予定価格の公表の効果は実感されているが、弊害についてはわが町というより、
       一般的な状況を述べていただきました。
       例えば、16年度17年度議会で議決した契約10件のうち、現時点で金額が確定
        してないものを除いて、税込み支払い金額を税込み予定価格で割ってみると、
       95%1件、96%1件98%1件99%1件そして100%を越えるもの2件と、ほぼ
       予定価格に近い金額が支払われています。これをどのように考えますか?

       本当に競争された結果であると、努力により低く抑えられすはずでないのか、
       先に示した%は弊害とはいえないのかどうかお聞きします。

       効果的な手法として、一つ紹介したいのですが、下水道工事と水道工事の
       方法として、専門家でないのでわかりませんが
      、深い場所の下水工事をした後でその上部の浅い場所に水道工事をする手法で
       工期の短縮と経費削減が図れる方法として精華町で行われている工事方法が
       あります。木津町ではそのような方法はとられていますか?いかがですか?

       いろんな効果的な工夫がありえると思います。その一つとして呈示させていただ
       きました。
 
       今後の入札を前に、ぜひとも不正なことが起きないように改革できるところは、
       改革すべきであるということで聞かせていただきたいのでお答えください。


経済建設部長
       先ほども答えましたたが、私たちはこれがベストとは思っていませんし、これまでの
       手法に固執するものではない、いろんな方法を研鑽していきたい。

       また新市になると3町のすり合わせもありますし、研究を重ね、よりよい方法を
       探っていきたい。また決定したら皆様にもご説明したい。

       先ほど工事の金額については、すべて予定価格になっているのではないかと
       いうことですが、工事を発注して、入札して業者が決まりまして、工事を進めていく
       中で、工事変更等がその場で出てくる場合もあります。

       それについては追加でする場合もありますし、工法を見直し、もう少し安い方法も
       ある場合があります。去年1件、2件安い方法もありました。

       途中で設計変更、期間延長する場合もあります。それぞれ全て設計変更で
       行ってまいります。それは私どもも設計変更が必要と認めたものですし、その場で
       なければわからない状況もあります。そのたびの変更することもありますので
       ご承知ください。

       今後もよりよい方法を探りながら、努力していきますので、よろしくお願いします。
       水道と下水の工事関係については担当より説明します。

下水道部長
       水道と下水道の関連ですが、現在下水道については、給水している関係で、
       仮設を先に設置して下水が終わった段階で本設をしている。工程的には無理な
       場合があると思いますが、ご理解を。 


助役
        ただいまの質問の上下水道の件で、これはどこの自治体も同じで、できるだけ
       同じ場所での施行については、当然深い方に下水が入りまして、上に上水が入り
       ますから、堀り方も1回ですみますし、舗装の復旧も、仮復旧はいりますが、
       本復旧は1回で終わりますから、できるだけその方法を取っています。

       中には場所によってその通りにできない場合もあり、その辺は工夫しながらと。

       それと余り上下水道を一体にすることを優先しますと、どうしても工期が限られて
       くるために、工事のやりにくい場合があるので、どちらかを先行してやらねばならない
       場合もあります。どこの町でも水道を止めるわけにはいきませんので、
       既存の管のあるところについては、いったん仮設の管を引いて移転をします。
       その間に一番深いものから入れて上に水道管を戻すという方法がどことも
       工夫している工事の手法です。


くれは    部長の答弁で、今後より改革をしていくという決意を聞かせていただきましたし
        新市に向けてもとの発言もありました。
        工事金額については、工程のことも含め手法も含め、見直しがあって金額的に
        変動があるとき聞かせていただきました。

        助役の答弁までいただいたのですが、気になるのは大きな事業の契約を前にして、
        木津町として何べんも言いますが、不正な行為が行われぬよう、決意を最後に
        お聞かせいただき、この質問は終わりたい。
        発注者である町長の思いを聞かせていただきたい。


町長     今回発注させていただく予定の庁舎の入札については、非常に大きな事業であり、
        関心が高まっていると認識しています。
        先ほども部長答弁であったように、町民の皆様に対して、絶大な信頼をいただけます
        ように、今後も入札の件に関しては十分配慮していきますので、決して疑惑を招くこと
        のないよう、関係課に私からも指導していきますので、ご理解をお願いします。