議案20号について反対の立場で討論します。

市町村合併は、地方分権時代の手法の一つであり、行政課題として市町村合併問題に取り組むことは、ある意味において必要なことだと思います。
しかしながら、今回の合併の進め方は、あまりにも性急であります。合併を論じるときに、必然的に議論に上がってくる枠組について住民の意見も問わない、議論がなされないまま法定協議会設置の議案が提出されたことに対し強く反対するものです。

その上、2月15日に行なわれた第2回の市町村合併特別委員会において、本議案の議決の日程の質問に対し、3月22日議決と委員長が述べられたにも関わらず、1日の議運において多数決の強行により即日採決となったことも、重ねて性急な勧めかたに拍車をかけたことになります。本来代表質問・一般質問を経た後、特別委員会において充分審議されるべき議案であります。

議員の皆様、住民の声に充分耳を傾けてください。

2002年にとられた枠組みに対する住民の意見は、全く無視されているのです。40.3%が希望する精華町との2町合併については、なんら検討されることのないまま、この3町合併協議が進められることについて住民に納得がいく説明がなされていません。なぜ急ぐのですか。なぜ3町なのですか。枠組も含めてじっくり議論してからでも遅くないのではというような意見が私のところには多く寄せられています。

木津町は、国家的なプロジェクトにより、今尚進められている関西学術研究都市の中にあります。都市再生機構による精華・西木津地区へのベンチャー企業誘致がされていたり、今回の議案にもあります企業立地促進条例にみられる財政支援を木津・精華・京田辺と共に参加しておこなっていく取り組み、また学研10年の提言募集など、行政の枠組みを超えた取り組みが両町にまたがっておこなわれている状況から考えても、今回の枠組の合併協議会への参加に強く反対するものです。

よって、木津町・加茂町・山城町合併協議会の設置議案について反対します。                呉羽  真弓