くれは 町民と共に歩む町にとしてお聞きします。

最初に私がつけたこの題についてでありますが、町長ご自身が町民と行政との協働ということばを頻繁に
ご使用されていますので、あえてこのようにしました。私自身は、町民と行政は、パートナーシップというような
並列な関係ではなく、住民が主役であって、行政職員、町長・議員も含めてその主人公のために働くものだと
考えますので、あえて町長のお考えに合わせてこのような質問項目としたことをまずもってお伝えしておきます。

会派「KAI」を代表としての質問です。
われわれ会派は、昨年の2月に結成しました。合併問題をきっかけにして
@住民の声を活かした町づくりを目指す
A政策集団として充分な議論をする
B個々を尊重し、個人の活動を制限しないとして結成して1年を迎えました。

そこで、町民と共に歩む町として聞きます。4点質問します。
第1は、3月3,4日の説明会で3町合併について町長として説明責任を果たしたと思われますか?
夏に開かれた3箇所での説明会、そして参加者が少なかったということで同じ内容で秋に開かれた17箇所の
説明会。そして今回具体的な数字がほしいとの住民の方の意見に答えるとして3会場で開かれた説明会。
この町としての合計3回開かれた説明会で説明責任を果たしたとお考えですか?

第2は、今後、協定締結前に説明会を開催される予定はありますか?

第3として、加茂町がされようとしている住民意向調査実施について、河井町長はどう受け止められています
か?加茂3月広報によりますと、18歳以上外国人の方も含めて投票方式による調査とあります。実質の住民
投票といえると思います。難波町長自身も説明会において投票を促されていたと聞きます。住民の意思を問う
という難波町長の姿勢をどう思われますか?

最後に町長が言われる協働に関しておききします。今回の条例制定を願う署名は、有効署名数9623人と
いうことですが有権者の31,9%にも当たる多くの住民が町づくりに参画したい、自分の町の将来は自分が
判断したいという願いをどのように受けとめられていますか?お答えください。


河井町長  くれは議員のご質問にお答えします。

去る、3月3日、4日に3会場で行いました住民説明会には、議員の皆様も公私ご多用のなか、ご参加を
いただきありがとうございました。3町の合併によって、木津町の住民生活に関わる身近なサービスと負担が
どのように変わるのか、広報きづ特集号でお知らせし、さらに説明会を通して住民の方に直接、説明をできた
ことは意義のあることであったと思っております。

ただ、参加いただいた方が少なく、会場からの多くのご質問をいただきましたまちづくり計画や財政計画に
つきましては、当日の説明時間の制約や特集号の紙面の都合上、詳細な説明ができなかった点は、今後
発行します公報等で補足を行いたいと思っております。
また、参加いただいた住民の皆様からは「山城町や加茂町は合併に対する住民の意思を何らかの形で
確認するが、木津町長は未だに議会任せである。」また、町長選挙の選挙公約にも触れられ、大変厳しい
ご意見を数多くいただき、10191人の署名の重みと共に真摯に受け止め、近く私の考えを明らかにさせて
いただきます。

 今後の住民説明会の開催や広報活動につきましては、3会場で頂いた意見を整理し、
検討をさせていただきたいと考えております。また、去る3月8日に開催した第7回合併協議会で
「新市基本計画」も決定いただき、また合併協定項目も次回の合併協議会ですべてが決定いただける
見込みもありますので、合併協議会として合併調整項目の調整方針や新市基本計画の住民向け資料を
作成し、配布していきたいと考えております。

次に「まちづくりに住民が参画したい思いをどう受け止めているのか?」とのご質問でありますが、これからの
行政を進めていく上で、住民の方々と対話を行い、住民の方々にも行政参加をいただく機会を多く持ち、
行政と住民とが共に力を合わせ、魅力あるまちづくりを進めていくことが大切であります。このことは、
新市基本計画のなかでも重要な施策として位置づけているところであります。

 いずれにいたしましても、合併問題に関わらず、あらゆる機会を通して、また区長会等各種団体のご理解と
ご支援をいただくなどして、住民の方々のご意見を直接お伺いしてまいりたいと思っております。

 そして、常に住民の目線でお話を聞き、行政を進めていくことを忘れないよう心がけてまいりたいと思います。


くれは 

今日署名簿が帰ってきて、明日本請求しますので、何らかの時期にということで言われていますし、
住民の意見を聞くといわれています、住民の意見を聞くというわけではなく、判断をさせてくれとの思いを
きっちり受け止めてほしいと思います。

難波町長の姿勢にたいする答えがいただけなかったので、聞かせてください。

先ほど町長は、説明会開催の意義があったといわれていますが、主催者が意義があるというのは、自己満足
です。参加者が意義のあるものだったと思うかどうかです。3町合併を目指しての町長による説明会は、住民
投票を求める署名簿の審査中に開催されました。合併のあれこれの配布も同時期にありました。1万を
超える署名の審査が行われている最中に配布・説明されたことに対し、疑問の声が届けられています。

私たちは説明会をしてほしいのではない、3町合併を進める説明会を聞きたいのではない、意思を言わせて
くれ、意思を聞いてほしい、判断させてほしいのだと。町長はこの思いをどう受け止めているかと。
だから説明会には行かないといわれた方もいました。
だから、町長も言われるように参加者が少なかったのではないのですか。
3会場200人弱であったのではないのですか。

署名の重みと町長はいろんな所で真摯に受け止めるといわれています。署名にいたるまでの思い少しだけ
お伝えしたいと思います。実際私も署名活動に回りました。30分かけて話した一人暮らしの高齢の男性は、
亡き妻のこと、保育園で遊ぶ子どもを眺めている毎日を話してくれつつ、自分は高齢だから何もできないけれ
ど、すみたい町を選ぶことはできると署名していただきました。
合併反対の署名ではないでしょと念を押され、でも私たちが決めたいんだと私は署名します、明日は夫も
帰ってきますので、会ってくださいと署名された方もありました。合併は難しい、わからないからと話しも
できなかった方もたくさんおられました。印鑑持参で街頭まで来てくれた方もおられました。

この1万を越す、確定人数9623人の署名の重みとは署名をされなかった人も含めて300人を超す受任者
の日々の重みの上での署名数だということを。簡単に真摯に受け止めるといわないで頂きたい。
真剣にとらえていただきたい。木津町の将来を真摯に考えたいと願う人々の思いをきっちりととらえ、
これらの人々の声に答えることこそが河井町長が真摯に受け止めることだと思います。

この議会初日の施政方針の中でも、町長は住民との協働3箇所で伸べられていますね。
合併は木津町のあり方や行政を変える絶好のチャンスだともいわれています。
ならば、さあ実施されるべきだと思います。合併してからさあ協働しましょうといっても無理です。
その過程から協働してくべきです。常にいい続けてこられた適切な時期、適切な方法で住民意思の確認を
すると明確に述べられていました。17年9月議会の私の一般質問の答弁でのことばです。
説明する、意見を聞くではなく広報でお知らせするではなく、町長は住民意思の確認をするといわれている
わけですから。議員提案の条例も引き上げさせていただきました。
熟慮中の町長の思いをここで述べていただきたい。

決して区長会や各種団体の意見や意思を聞くことが、町民意思を聞いたということにならないのは、
当然認識されてのことだと思いますのでお聞かせください。


河井町長

呉羽議員の質問にお答えします。

難波町長が実施されますアンケート調査につきましては、難波町長の公約であると聞いていますし、
私の考えは遠慮させていただきたい。

今回の説明会ですが、たくさんの書類を用意する中で、1万人の署名が集められたということで、多くの人に
関心を持ってきていただけると資料をたくさん持ってきましたが、実際には3会場で200人あまりという結果
でした。しかしながら、何をもって合併を判断するのか、これから3町合併をすりあわせた中で、
どういう市になるのか、負担はサービスはどうなるのか、名まえはどうなるのかといった重要な問題を
全く聞いてもらわない中で、どういう形で判断をしていただくのかというほうが住民の方にとって失礼だと
考えます。

十分な資料をもってできるだけ住民の方に分かりやすく提供していきたいし、判断材料であるたたき台がない
と判断できないと思うので、そのような方にも参加していただき聞いていただきたかったと残念に思います。
真剣に考えているのかということですが、この1ヵ月半ほど今までにないくらい一生懸命考えました。
そして今も、意見書を書く終盤となり最後の意見書として真剣に考えています。軽い気持ちで書いていないと
いうことをこの場でお伝えしておきます。



くれは

加茂町については、町長の公約であり、木津町長としては言うことはないということでした。実際、加茂町は
そういう形で住民意思を確認されます。山城町は、町長選、対抗馬がなかったので決まりましたが。
機会はありました。河井町長が真剣に考えてその場所を提供されたなら、3町間、それぞれ住民の意思を
大事にされる首長の元で新しい市ができたことになります。
実際に、判断を住民の意思を確認します、だから説明会をしますというのが筋ではないですか。


一昨日、秘書の方に田中知事のビデオメッセージ見ていただきたいと渡しましたが、見ていただけました?
「図体が大きくなったとしても一つ一つの地域が活性化した民衆運動をしていなければ、体だけが骨粗鬆症
のようになってしまうのでは」との田中知事の独特の作家風のことばでメッセージ頂いています。
これこそが活性化した民衆運動です。今回の住民の機運、合併を判断したいとの思いを組み入れることで
私は実現ができると思います。22日の意見書を楽しみにしています。

余談ではありますが、昨日町長が出席された木津二中卒業式のメッセージありがとうございます。
子どもたちを前に持続可能なまちづくりに向け、地域の再編に取り組んでいると言われました。
娘は帰ってきて合併の説明会ではないのにと一言いいました。余談ですが。

私は、今年PTA役員でした。秋のPTA主催芸術鑑賞会にアカペラグループに来てもらいました。これを選択
できたのは、生徒へのアンケート実施によるものです。何を望むか1年から3年までの生徒全員への
アンケート実施。1位義家氏の講演会、2位が実現したアカペラでした。主体である生徒への意思を確認
したからこそ、成功したのだと思っています。二中の例を出すまでもなく、岩国の例を出すまでもなく、
世の中の流れである住民主体とするまちづくりに、まずもってこの木津町から住民投票を合併について
問うていただきたい。22日を楽しみにしています。

これだけは言っておきます。先ほどから判断材料をといっておられます。細かなデータがないと判断できない
からと昨年の4月に法定協議会から立ち上げられました。そのままのことばを真剣に受け止めている私たち
議員や住民の方に、さあこれで判断材料がそろいました、私の政策である3町合併はこれですと政策評価の
意味でも住民投票を実施していただきたいと思います。


河井町長

呉羽議員の再々質問にお答えします。私は、将来に責任ある立場で、合併問題に真剣に取り組んできました。
説明会の中でいろんな声を聞かせていただきましたが、精華町との関係、また3町の状況のいろんなご意見
を頂きました。枠組みについてもお互いの思いがないと協議ができないのは事実です。広域で支えてきた
40年の相楽郡の経緯があります。その中で、20年30年子や孫に安全安心を守っていくためには、もっと
効率化を図り広域も一本にしていき、それがしっかり支えていける方法であり今回はその第1段階です。

西では精華町をという声が大きかったです。現在は話し合いはないが、議員や町長の考え方も変わると思い
ます。将来は7町村が一体となりささえていくのが大切です。すりあわせを通して、基金が69億のこる事実も
でてきました。
私は住民がどういった判断をしていただくかですが、私の立場では将来の木津町の皆様が安心して
20年30年後によかったといったまちづくりをしていくかそれが私たちに任せられた責務であると思います。
真剣に考えているので軽はずみでは出さないので、よろしくお願いします。