くれは 3問目、「不登校児童生徒への安定した対応のために、継続性・
専門性のある指導体制の充実を」として質問します。

  「キッズふれあい教室」は、平成10年より木津小学校内に設置された
適応指導教室であります。不登校の児童・生徒を対象に学習支援を中心とした
活動を行っていただいています。今年度は、非常勤の嘱託職員の1人の方が
週4日勤務され、臨時職員8人の方が週1回から3回勤務していただいて、
丁寧な対応をされていると聞いております。
 
 臨時職員8人のうち4人の方は、臨床心理士の有資格者の方ですが、その賃金は
時間給で1,000円ということで、継続して勤務されることが困難な状況を生んでいる
というふうに聞かせてもらっています。年度末には、次年度の臨時職員の人材確保が
不安定となり、困難な状況も生じているというふうに聞いています。

 今年度は、5日間を通して勤務できる、その職員の方がいないということもあって、
児童・生徒の情報を職員間で共有するために、スタッフ会議を日曜日に実施したり、
過酷な勤務状況が生じています。
 
 また、情報公開で入手した資料によりますと、通室生の中には、月に一回も、一日も
通級できない生徒もおられ、さらなる個別な対応が必要と感じる事例も見られました。

  文部科学省が平成15年5月に通知している「不登校への対応の在り方について」
の中では、「指導員の量的不足や専門性の不足等について」の課題が指摘されております。
そして、「常勤職員の配置やカウンセラー等の専門家等の配置、指導員の研修の充実等が
望まれること」とされています。さらには、同省が出している教育支援センター(適応指導教室)
整備指針には、教育委員会の責務として、整備に関し必要な方策を講じなければならない
とされているわけです。
 
 木津川市の適応指導教室の案内がここにあるわけですけれども、案内には、「指導員が
お子さん一人一人の状況に合わせた対応をし、カウンセリング、学習等の活用を通じて
「自立」を支援し、担任との連絡をとりながら在籍校へ復帰することを目指しています。」
というふうにあります。さらには、教育要覧には、その目的に「学校への復帰を図る」と
いうふうにされているわけです。この目標の実現に向けて、専門性、そして継続性のある
支援が求められるということは、言うまでもないことです。不登校の問題が深刻さを増して
いる今こそ、保護者の不安を払拭し、そして児童・生徒へ継続的な支援をするためにも、
職員の不安定な雇用状況を改善して、継続して支援できる体制とすることというのは、
教育委員会としてすべきというふうに思うわけです。財政的なことは、もちろん市としてですけど。
 
 平成26年度当初予算案では、指導員を1日当たり4人から5人にふやして指導体制の
充実を図りますということで、予算書案の中には上げられておるわけです。そこで聞きます。2点。
 
 嘱託職員の1人という体制を2人体制にすべきだと思います。臨時職員の待遇と雇用形態
を考えると、2人体制で連携して職務に当たる必要性を感じるからです。その考えを確認します。
 2点目は、臨時職員の待遇改善をすべき。
 その2点について、お答えください。


教育部長 教育部長でございます。
 呉羽議員の御質問にお答えをします。
 適応指導教室の指導体制につきましては、8名の臨時職員の指導監督を行う主任指導員と
位置づけ、1名の嘱託職員を置いています。
 この嘱託職員を2名体制にすることは、財政状況からも現状では難しいですが、通室児童及
び生徒が増加していることから、指導員を1日5名体制にするとともに、主任指導員を補佐する
立場の経験豊かな指導員を置き、指導体制の充実を図っていくこととしております。
 
 次に、2点目の御質問にお答えをします。
 臨時職員の待遇改善についてですが、木津川市臨時職員取扱規程に基づく対応となること
になりますが、勤務体系につきましては、1日5名体制とすることと週4日勤務の補佐的な指導員
を雇用することにより、負担軽減が図られ、より充実した指導ができるようになるものと考えます。
 以上でございます。


くれは 多様な立場の方がかかわるということは、ある意味すごく有意義なことだと思うん
ですね。若い大学生、この情報公開請求で得た資料ですけれども、8人の方のうち4名の
方は資格がないという方ですけれども、1年目の方が3人おられる。で、若いだろうと
思われる方がおられる。で、経験豊かな資格を持っている方は、1年目の方が2人で、
2年目、3年目の方で、それ以上の方は経験ないんですよね。

  だから、多様な方が一方ではきちんとかかわるということと、やっぱり資格を持った有資
格者がきちんと手当てするということと、ある一定の期間をきちんと見える方がおられる、
それが複数体系でということで、その必要性は感じていただいているようですので、すぐには
できないけれども、今回は、1日5名体制にするということと、補佐する立場の経験豊かな
主任指導員を補佐する、本当に主任指導員は、ずっとやっていただいているように
聞きますので、そういう意味では、その方がいろんな理由でお休みなり、いろんな状況
になったときにどうするんだろうなという、そういう危惧もあって、今回、質問しているわけです。
 
 通室児童及び生徒が増加しているというふうに書いてありますね。どれぐらい増加してい
ますかね。人数。なかなか情報公開でいただいたんですけれど、みんな黒塗りなので、
全然わからんのですわ。だから、人数もわからんのです、総人数しか。こんだけあるんで
すけれど、これ黒塗りばっかりでわからんので、これを読み解くことができなかったんです。
どれぐらいふえているんですか。16名というような数も聞いたことはあるんですけれど、
お答えください。


教育部長 教育部長でございます。
 呉羽議員の再度の御質問にお答えをいたします。
 平成25年度におきましては、小学生が9名、中学生が10名、合計19名が通室生となって
ございます。
 また、昨年につきましては、小学生が5名、中学生が7名、計12名、その前の年に
つきましては、小学生が3名、中学生が13名、合計16名という形になってございまして、
年度によりましては多い少ないがございますけれども、平成25年度におきましては、
若干ふだんより多くなったというところでございます。
 以上でございます。


くれは 人数もさることながら、複雑な状況があるというふうに聞いています。一日も
来れていない、これはわかるんですね。マルがないので。出席されたときにはマルが
あるんですけれども、一つもマルがついていない、その状況が見えますので、そういう
深刻な状況に対応するための個別な対応というのも必要だということをおっしゃっていました、
指導員の先生方が。そういう意味では、やはり過酷な状況を生んでいるというふうに思
いますので、これの充実を図っていくというふうに見えましたので、そこはぜひともして
いただきたいというふうに思います。
 
 あと、お伝えしたいのは、やはり学校の施設の中にあるというので、ハードルが高い子
たちがおるんですね。学校に行けへんのに、学校に行く。ほんで、木津小学校の子どもたち
の声が聞こえる中で、でもそういう中でも頑張っていこうとしている児童・生徒がいる。

 そして、何と門扉を閉じましたよね。警備員さんがおられるときは、比較的、やはりかかわり
があって、入りやすかった。あそこで閉められることによって、非常にそこもハードルが
上がったというふうに聞いています。
 
 やはり、もちろん学校に返すことが主目的ではあるんですけれども、重い痛みを、そして
しんどい思いを抱えた子たちが、少しでも前に出たい、外に出ようとしたときに、いろんな
ハードルが今の状況にはある。じゃあ、せっかく出ていった子たちをきっちりと手当てして
ほしい、それが私の今回の思いです。
 あと、きのつバスで通学している児童・生徒がおられますよね。それの対応について、
何とか手当てはとれませんかね、そういう要望は聞かれていますか。


教育部長 教育部長でございます。
 呉羽議員の再度の御質問にお答えをいたします。
 基本的に、通室生につきましては、徒歩、あるいは自転車、また保護者送迎等という形で
通っているところでございまして、現在、きのつバスの利用者につきましては、1名がおると
いう状況でございます。日によって保護者送迎できない場合は、きのつバスを利用していると
いう子どもさんもおられるというところでございますけれども、現実的には、今、1名の方が
届け出を出していただいているというところでございます。

 ただ、こういった補助制度等につきましては、あくまでも呉羽議員が先ほども申されま
したように、早期に本来校・在籍校に復帰をさせるという形で目的を持って、日々、
カウンセリングなり学習指導をしているという状況でございますので、その点、現時点では
早期の本来校への復帰という部分の目的の観点からいたしまして、補助制度等については
現時点では考えてございません。
 以上でございます。


くれは バス停でね、多分、声をかけて、先生が指導員の方が見守っている姿を何度も
見ます。ほんで、最後まで見送られている様子も見ます。ああ、ちゃんと来てんねんなと
いうふうに感じます。
 だから、補助制度ではないかもしれないですけれども、はい、すいません、頑張っている
子どもたちの応援をやはりいろんな立場でしていただきたいなというふうに思っての
質問です。失礼しました。
 
 これからも、この問題については、キッズふれあい教室の指導員の体制だけではなくて、
いろんな意味でのかかわり、例えば学校の先生が来てくれたらうれしいよというふうに
聞きました。子どもたちの顔が明るくなっているよというのを聞きました。ここには、学校の
先生が来てくれましたというような、ふれあいだよりの下にも書いてあったりします。

 そういう中で、いろんなかかわりをしている様子も見ますので、学習環境の充実もそうです。
備品の充実もそうだなというふうに聞いておりますけれども、今回は、とりあえず職員の
待遇改善と職員の配置の充実をお願いしての今回の質問でしたので、そのことをやりとり
したかったので、今後、予算委員会で十分またさらに次年度に向けてさらなる充実が
できるようにやりとりをしたいと思いますので、きょうはこの質問で終わりたいと思います。
 失礼しました。ありがとうございます。