くれは  2問目「議会軽視ではないか」として質問します。
     議会での発言は、大変重要であることはいうまでもありません。偽りの発言がされ
     たり、それが会議録に記載されていくことは、市民に対する裏切り行為であり大変
     問題なことであります。

       行政の説明責任、議員や議会の議決判断、そして結果はその時代に生きる人
      たちのみならず、将来にわたって責任を伴っていくものです。

       今年3月議会最終日、3月26日に、「木津城址公園の施設等の設置に関する
      平成24年度委託契約の締結議案」が追加提案されました。委員会付託はなく、
      本会議での質疑のあと、採決が行われました。

       まず、そこで聞きます。
      @委託契約の金額4億1500万円の工事費の明細を説明をしてください。
      Aまた4億1500万円の財源内訳の説明をお願いします。市の持ち出しはありますか。

       その上で、3月議会の本会議審議の様子をインターネットの録画中継で確認をしました。
      お手元にお配りしていると思いますが、ご覧いただけますでしょうか。
      
       まず、右半分は、録画中継そのままの文言を私が文字にしたものです。何人かの
      議員の方が質疑された最後の私の質問を上から書いています。その質問、関係する
      ところだけ読みます。「この財源に関わって国費が2分のということだが、残りはUR
      の寄附金でいいのか確認しておきたい」と質問しています。
      それに対し、建設部長が「URの寄附金でございます」と答えられ、質疑が終わり
      採決となり、全員賛成で可決したんです。
 
       2枚目になりますが、次の休憩が終わると、議長が建設部長の発言申し出があり
      発言を許しますとされ、建設部長が「寄附金と申しましたが、実際は国費が2分の1
      で残りは地方債でございます。」と訂正されました。

        そもそも議案が採決されて後の発言です。しかも大きな金額の財源内訳にかかる
      重要な部分であります。どちらが正しいのか、寄附金なのか地方債なのかしっかり
      とした説明を求めます。

       次に、議会会議録について確認します。
       市の議会会議規則には、第87条に(会議録に掲載しない事項)「前条の会議録には、
      秘密会の議事並びに議長が取消しを命じた発言及び第65条(発言の取消し又は訂正)
      の規定により取り消した発言は、掲載しない」とされおり、会議規則上は、配布用の
      会議録は、取り消した発言の記載はされないとなっています。

        この3月議会会議録、議員にも配布されているものを確認しました。先ほどの資料
       の左半分に対比する形で示しています。赤く示しているのが異なる箇所です。議案
       可決後、先ほどお伝えした部長の発言、議長の発言許可も含め、訂正した発言自体
       がすっぽりと削除されています。発言自体がなかったようになっているのです。議決前
       の答弁の「寄附金でございます」の答弁が「地方債」と訂正されているのです。 

        議案の審議後の発言を繰り上げて修正することは、議案の審議に大きく左右する
       訂正であり不適切極まりない。どう思われますか。


建設部長  まず、1点目ですが、契約金額の内訳については、雨水排水工事費が7500万円、
        汚水排水工事費が1845万円、電気設備工事費が2625万円、園路整備工事費が
        1165万円、管理施設、建築施設工事費が1億365万円、グラウンド・テニスコート
        整備工事費が1億8000万円となっています。
 
         次に2点目です、
        4億1500万円の財源内訳についてですが。国庫補助金2億750万円、地方債が
        2億750万円となっています。この地方債は、充当率100%の補正予算債で後年度
        に其の全額が基準財政需要額に参入され、その50%については公債費方式に
        より、残りについては単位費用により措置されるものです。
        従いまして、本事業による市の持ち出しはありません。


くれは   私がこの質問をする、この関係は、2つの問題点が存在すると思っています。
       1つは、議会での行政の説明責任の問題、
       そして2つは、議会の会議録上の問題、取り扱いの。議会の会議録の問題に
       ついては、やり取りがここではできにくいとのことですので、答弁できないという
       ことですので、これは改めて議会内部でというか、議会運営委員会なり議長に
       申し入れをしますけれども、1点目について議論します。
 
        実は私、6月25日に市に開示請求をしました。それは内容としては、決算審査
       の準備のために議会の議決にかかった案件についての予算要求書だとか、添付
       資料、予算査定の状況などの資料を求めたのです。そして、その公開された資料
       の1つにこの木津城址公園建設事業が含まれていたわけです。資料を眺めていて、
       引っかかったというのが今回の質問のきっかけです。

        所管課が、平成24年度の当初予算を財政課に上げるためにつくられた資料が
       あります。都市計画課ですよね。平成24年度主要事業の概要説明書という中にある
       わけです。ここには、予算額7億6050万円で財源内訳は、特別財源として国庫補助
       3億2350万円、UR寄附金4億3700万円とあり、一般財源ゼロですよと。先ほどは
       地方債ですよ、でも有利ですよ。だから市の持ち出しはありませんという説明をいただ
       きました。本当はどうなんですか。一体どうなんですかというのが、そもそもの発端です。
 
        そして、平成21年の第1回定例会、当時の建設部長が発言されています。
       「木津城址公園の整備、平成21年度から整備を行うものでございます。事業期間は
       平成21年度から平成25年度までの5年間、全体事業費につきましては、22億
       2,200万円となっております。そして国庫補助金を除いた費用につきましては、
       都市再生機構の負担となります。」

        さらに、教育部長も同じことを説明、当時しています。そして、平成23年24年の
       本会議当初予算の説明においても総務部長がされていますが、一度も地方債云々
       という説明は一切なかったわけです。しかしながら、3月議会、訂正があった。
       しかも議決後。行政の説明責任、そこら辺はどうなのですか。

        幾ら有利だといわれたとしても、今までずっと市の持ち出しはない、寄附金だと言
       われていたことが、何だかここにきて違う形で発覚したというか、説明を受けた、
       そんな気がして。これは議会に対する説明をきちんとしていないことにはなりはしな
       いか、そんな思いで今回の質問です。どう思われますか。


建設部長 この地方債については、平成24年度に新しくできた制度を活用したという状況です。


くれは    平成24年度でできた制度だから、それが新しい制度だから、議員が聞かなければ
       説明をしない。そういうものではないでしょう。

        基本協定書を見せてもらいました。大分昔に協定書ですね、公園整備基本協定書、
       URと木津町が結んでいる。公園整備については、国庫補助の対象事業として採択
       を求めるもの。そして対象外になった場合は、乙の負担、つまりURの整備するものと
       するという形でありますし、第4条には甲の木津川市ですね。甲の財政負担とならな
       いよう十分な配慮を行うものと基本協定書は見せてもらいました。

        そんなことがあって、十分有利な平成24年度からできた、それを使ったというのが
       今聞いて言われていますが、本来ならその場できちんと説明すべき案件です。
 
        なぜなら、先ほど修正された議事録をお見せしましたね。「それと国費の残り半分
       ですが、地方債でございます」この後、誰も質問していないのです。地方債といわれて。
       今まで寄附金だといわれていたのに、地方債ですと修正されていて。

        私は寄附金でといわれたので、そのまま座ったのですけれども、変えられたのは
       地方債です。そこで私は再質問しますよ、本来ならこういうやり取りであったなら。
       それをしていないまま議決をしたんです。
 
         これは字句の訂正というような問題ではない。そう思いますので、これについては、
       会議録の関係なので、議長ならびに議会運営委員会にきちんとお伝えして会議録、
       これはだめでしょということを言いたいと思いますので、会議録の問題なのですが、
       こういう形で発言取り消しや訂正がされて、議会の議決後の重要な案件がこんなふう
       に訂正されていく。それですむんかということなのです。寄附金ですといわれた後の
       訂正というのは、今でもストンと落ちません。其の時点で寄附金と思われていたから
       発言されたと思うのですけれども。


建設部長 私の勘違いでした。


くれは   勘違い、自分のご責任というふうにして引こうとされているのかわかりませんが、
      非常に議会での議論をきちんとするためには重要な問題ですので、財源なんていうのは。
      これは担当部長だけではなく、総務部長ならびに市長や副市長がきちんとその場で
      答えるべき、理解されていたら。案件だったと思います。

        このまま地方債でございますでオーケーとしているような形に本当になってもらったら
       困ると私は思って、これを問題化しているのです。何も議会軽視ではないかという「大き
       なタイトルをつけましたが、やはり議会でのきちんとした議会を進めるために、本当に
       確実な情報をきちんと其の都度、終わってからではなく、ください。市長どう思われますか。


市長    今回の第1回目の答弁が正確でなかったということで、後の訂正させていただいた、その
      議決が訂正前であったということを指摘いただいています。l答弁については、十分にそれぞれ
      の担当の者がしっかりと認識しながらお答えをさせていただくことが大変重要であると思って
      いますので、今後も徹底してまいりたいと考えています。


くれは  そうしてください。
     そして、先ほどから何べんも言っていますけれども、この後、早急に会議録の修正を求めて議長
     宛てに文書で申し入れをさせていただきますので、全国市議会議長会に事前にお聞きになって
     いただいているようですので、その対応にそって早急にしていただきたい。そうお伝えしこの質問
     は終わっておきます。