くれは 3問目、「地域防災計画案に男女共同参画の視点は盛り込まれているのか」
 としてお聞きします。
 
  市の地域防災計画の内容がほぼ確定している段階であるというふうに聞きます。
 平成20年策定の同計画は、この男女共同参画の視点での記述や項目は皆無であったよう
 に思います。

  東日本大震災において、避難所運営等において、女性の視点に立った対応が必ずしも
 十分でなかったなどの教訓を踏まえ、昨年9月、国の防災基本計画において、地方公共団体
 が策定する地域防災計画等に男女共同参画の視点が反映されるよう修正されたところです。
 積極的な改善措置が求められているわけです。現在、案の段階である市の防災計画について、
 以下の点を確認します。
 
  3点。
  見直しに当たり、事務局機能を担う危機管理課や検討などを行う防災会議において女性の
  参画をどのように拡大させたのですか。
  また、住民参画での意見を吸い上げる方法をどのようにされたのですか。今後どうしていくのですか。

  2点目、今回の防災計画案は、男女共同参画の視点をどのように反映させていますか。具体的な
  記述内容をお示しください。

  3点目、案には女性センターの災害発生時における役割や位置づけは明記されておりますか。
  以上、お聞かせください。


総務部長  総務部長でございます。呉羽議員の3番目のご質問にお答えいたします。
  まず、1点目でございます。

  女性の参画については、商工会より、女性委員の選出をお願いしております。今後は防災会議の
 委員選出時には、女性の登用を考慮していただくよう、各組織に要請していきます。
 パブリックコメント・防災会議で広くご意見をいただき、進めていきます。
 
  次に、2点目でございます。
  従来からの分として、(自主防災組織整備計画)(計画の方針)の中で、組織の整備充実の際、
 女性の参加促進が記載されているところです。
 
  今回の地域防災計画(素案)においては、避難所の開設及び管理等、食糧供給計画、生活必需品
 等供給計画において、男女のニーズの違いに配慮するとの記載を追記しております。また、災害時
 要援護者及び外国人に係る対策計画においては、妊婦に係る対策1項を追加し、ニーズに応じた
 物資の迅速な調達、健診等、必要な医療サービスの提供、健康管理に特に留意することなどを
 新たに記述したものとなっております。

  次に、3点目のご質問にお答えいたします。
  災害対策本部組織として、各部班の事務分掌を定めておりますが、生活環境部 市民班には、
 災害時における避難所の活動支援に関すること等を事務分掌としております。避難所の開設及び
 管理等において、男女のニーズの違いに配慮する観点から、災害発生時には、その役割を担うこととなります。
  以上でございます。


くれは 商工会の女性の委員選出は、これからの話だというふうに思うわけですけれども、現時点
 は1人ということだと思いますね、市長だけ。パブリックコメント、これは、いつを予定しておられますか。


総務部長  地域防災計画の策定につきましては、現在素案の段階でございまして、先ほど
 答弁させていただいた内容等をお聞きしておりますが、これにつきましては、まず、防災会議
 のほうで、その素案についてご検討いただくと。今申しました商工会の防災会議の委員さんの
 選出に当たって、できたら女性委員さんをお願いしたい。また、3月定例会でも条例改正等で
 学識経験枠というような枠を認めていただきましたけども、そういったところで女性委員が
 登用できないかどうかというようなことを一定考慮した中で、委員の選出に当たってまいりたい
 というふうに思っております。
  
  そういった地域防災会議の議論を経た中で、その中間案的なものをパブリックコメントに
 かけていきたいというようなスケジュールで進めてまいりたいというふうに思っているところでございます。
  以上でございます。


くれは  いつなのかは言っていただけませんでしたけれども、ある一定、まだ防災会議の中
 でもむよということですね。ぜひともそうしてください。それが国の指針になってますので。

  5月31日に、内閣府男女共同参画局が、男女共同参画の視点からの防災復興の取り組み
 指針というのを出していると思います。そこには計画段階から女性の参画を、女性が意見を
 出しやすいような環境をつくって、話し合いの場を設けなさいよというのがあると思いますので、
 ぜひともしてください。
 
  一つ、市の防災担当の危機管理課、女性職員おられますか。


総務部長  呉羽議員の再質問にお答えいたします。
  危機管理課の職員としての配置は女性はおりません。
  以上でございます。


くれは そこは、やはり、指針の中にも少ないというふうに書いてあります。木津川市はゼロです。
 やはり提案する側の担当課に女性職員が配置されていない、それは非常に大きな抜け落ちた
 点だというふうに思います。

  これについては積極的に改善措置を取り入れることが必要ですというふうに、ここも指針に
 明記されてますので、それは今後の話だと思いますけれども、積極的なこれは配置が必要だと
 いうふうに重ねてお伝えしておきます。市長、どう思われます。


市長  呉羽議員のご質問にお答えいたします。
  内閣府のほうから指針が出てまいりまして、避難所にはいろいろ、もろもろ、更衣室であります
 とか、物干し場でありますとか、妊婦さんの対応、乳児のいる方の対応といったように、いろいろ
 と指針の中で詳細なことが出ております。そういったことを、やはり身近に意見を出していただける、
 そういう方が委員の中に入っていなければ、実際のいざというときに対応できないというふうに
 思っておりますので、今後については十分な女性の採用について検討を進めてまいりたいと、
 このように考えております。
  以上でございます。


くれは ぜひともそうしてください。現場もそのように願っていると思います。
  最後に、女性センターの位置づけをきちんと明確にしておきなさいよということが指針にも
 あるわけですけれども、今、中間案の段階、素案の段階ですので、記載は、男女のニーズの
 違いに配慮するというふうに、その観点から云々というふうに答弁していただきましたが、
 女性センター、どのような管理形態であっても、女性センターの位置づけをきちんと位置
 づけなさいよというのが指針にもありますので、そこら辺も含めて、今後防災会議の中で
 十分議論をして、より、ふだんのときのいろんな意見交換が実際のときの動きにつながって
 いくというふうに思いますので、そこら辺は女性が入ることの意味の大きさというのをきちん
 ととらえて議論していただきたいというふうに思います。

  総務部長、その女性センターの問題も含めて、最後に、この最後の質問にしたいと思います
 ので、よろしくお願いします。


総務部長  呉羽議員の再質問にお答えをいたします。
  ご質問のほうの中でもございましたけれども、内閣府男女共同参画局のほうから、今年の
 5月に、男女共同参画の視点からの防災復興の取り組み指針というのが出されたということで、
 私どもも6月7日付で、こちらのほうに文書がまいっております。今言われた内容ですけれども、
 いわゆる事前の心構え、予防の面から、災害直後の対応からずっと、そういうような具体的
 な取り組みの指針というのが出されておりますので、その趣旨を十分考慮した中で取り組み
 を進めてまいりたいというふうに考えているところでございます。
  以上でございます。


くれは 案の段階、私がこの通告書を出した段階では、パブコメがもう近いのかなというような
ニュアンスで聞かせていただいてましたので、その時点では、指針を私自身は入手してました
ので、それではちょっとまずいだろうという思いがありまして、質問させていただいてます。

  今回、今後の進め方がもう少し十分というか、議論するということ確認できましたので、
 そこはお願いして、4問目、最後の質問にいきます。