くれは 2点目です。
  「子育て支援ナンバーワンを目指し、放課後クラブの入所対象者の要件を守れ」
 として質問いたします。

   市長は、公約であります、子育て支援ナンバーワンを目指すまちづくりを進めら
 れております。本年度の予算編成の基本方針の第一にも、子育て支援に積極的に
 取り組むを掲げられています。

  子育て世代が急激に増加している地域では、保育園や幼稚園、3歳児の入園が
 できない事態も生じておりますし、地域による子育て環境の差異を生んでいることは
 確かです。仕事と子育ての両立のための支援、地域で子育て環境の充実を目指して、
 以下の質問をいたします。3点です。

  1は、放課後児童クラブについて。合併翌年の平成20年度より、入所対象の要件
 を6年生までに市は拡大されました。そして、昨年より利用料金の改定に合わせ、
 長期休み中の早朝の開始など、仕事と子育ての両立のための支援の充実に向け
 見直しもされてきております。

  実は、条例上は対象は6年生までというふうになっておりますし、私たちもそれは
 喜ばしいことだと思ってずっと見ておるんですけれども、実際にはそうなっていない。
 実際の運用はそうなっていないというところです。木津川市放課後児童クラブ入会
 案内というのが市のホームページでも公開されております。

  これを見ますと、待機児童が発生した児童クラブは、低学年ひとり親優先、そして
 五、六年生の入会は、4年までで定員を下回った場合に限り可能とされております。

  つまり、条例の要件を全く無視した運用であるというふうに私は言えると思います。
 今になって条例をじっくり読んでて思ってることなんです。後でそれはまたお伝えします。

  今年度当初に、4年生までに入所を制限されていた児童クラブが4カ所存在してました。
 平成25年度も同様の状況になると想像されるわけです。一方、定員割れの児童クラブもあり、
 市としての対応に差が生じております。平成22年度に一部定員の拡大はしたものの、
 実際の希望者に対応できていない状況であります。市の総合計画や、次世代育成行
 動計画によりますと、子育て世代の支援として充実するとあるわけです。

  児童数の把握をして定員枠の拡大をすべき項目です。これの考えについてお聞かせください。

   2点目は、市内には子育てサークルがたくさん存在しておりますけれども、お互いに
 つながっていく場所が少なくて、情報の発信も一体的に統一化されていないため、
 せっかくの活動がつながっていかないなと感じております。
 市内の子育てサークルなどの活動支援の拠点をつくる考えはありますか。

  3点目、本年2月に改定された待機児童解消対策ガイドラインによりますと、相楽保育園
 の耐震について老朽化が進んでおり、早急に今後の方向性についての具体的な協議を
 進めるとありました。この内容について具体的にお示しください。
 以上、3点お聞かせください。


市長  呉羽議員の1点目のご質問にお答えをいたします。
 
  市政方針でお示しをしておりますが、平成25年度におきましても、子育て支援ナンバー
 ワンを目指した支援策の拡充を図ってまいります。特に、待機児童対策といたしましては
 、さらなる民間児童クラブの拡充、また民間保育所の誘致を進めてまいります。
  議員ご質問の詳細なほかのご質問につきましては、担当理事のほうからご答弁いたします。


保健福祉部理事  保健福祉部理事でございます。
 
  1点目の、放課後児童クラブについてのご質問にお答えいたします。
 平成24年度当初は、放課後児童クラブの待機児童は全体の2%に当たります18名
 でございましたが、現時点で待機児童は出ておりません。

  その経過としましては、夏休み期間終了後の退会者が比較的多かったことから、
 9月以降の待機児童は解消されまして、下半期は比較的ゆとりのあるクラブ運営が
 できております。

  しかしながら、平成25年度の入会申請を集計しましたところ、今年度より1年生が
 40名増加したことから、現時点で32名程度の待機児童が発生すると予測しております。

  また、本市の児童クラブでは児童の安全な見守りを最優先に考えまして、低学年
 から優先的に受け入れることで、可能な限り4年生までの待機児童を出さないように
 努めてまいりましたが、平成25年度は低学年の入会者が全体の60%を占めておりま
 して、新たな保育スペースの確保もできませんことから、やむを得ず4年生の待機児童
 を出さざるを得ない状況となっております。

  小学校敷地内での児童クラブの増設につきましては、新たな敷地や空き教室も少なく、
 物理的にも新たな受け入れは厳しい状況となっております。
 
  次に、2点目のご質問にお答えいたします。
  子育てサークルの活動支援の拠点づくりにつきましては、本市の子育て支援サービスを展開
 するための総合的指針となります次世代育成支援地域行動計画の中で、NPO法人・
 子育てサークル等の育成・活用を図る場として、子育ての城の開設に取り組むことを定めて
 おります。

   この事業は、空き施設をNPO法人や子育てサークル等に貸し出し、サークルの活動
 スペースとして、また情報交換の場として自由に活用していただくものでございますが、
 保育所の統廃合後の空きスペースの利活用についての検討とあわせまして、中長期的な
 事業として位置づけております。
 
  短期的には、子育て支援センターによります、子育てサークル等の育成・支援と並行
 いたしまして、京都府地域子育て支援ネットワーク推進事業の活用によりますサークル間の
 情報交換、関係づくりを推進してまいります。
 
  また、社会福祉協議会におきましても、子育て懇談会や子育てサロン、サークル交流会
 等が開催されているところでございます。
 
  次に、3点目のご質問にお答えいたします。
 相楽保育園は、昭和56年の建築基準法改正以前に建設された施設でありますことから、
 平成21年に耐震診断を実施いたしましたが、国が定めます耐震基準を満たしていないと
 判定されております。同園は構造的に分離された2棟の建築物でございますが、西側園舎
 2階の柱部分が耐震性能を満足しておりません。耐震性能判定では、この部分を構造
 スリットにより改修することで、目標の耐震性能を確保できるものとされておりますので、
 平成25年度当初予算に同園の耐震改修工事費を計上させていただいてるところでございます。
 以上でございます。


くれは  はい、一つずつ具体的に聞きます。
  4年生で待機が出ている。待機という言葉が適当かどうかは別として、4年生での待機
 はどこのクラブですか。


保健福祉部理事 保健福祉部理事でございます。
  4年生での待機児童につきましては州見台クラブで発生しております。


くれは 人数も言ってほしかったんですけど、人数14人という大きな人数が待機そのまま
 です。4年生も受け入れてもらえてない。
 
  条例の説明をさせてもらいます。木津川市の放課後健全育成条例、これはまだ市の
 ホームページから新たになってませんね。児童クラブ条例に書きかわってませんね。
 古いやつを見ながら言います。入会手続のところ、第8条に、対象児童の要件に該当
 する児童について入会を希望する保護者は、児童クラブ入会申請書に当該要件を
 満たすことを証明するに足る書類を添付し、市長に提出しなければならない。

  こうなってます。そして、市長はその適否を審査し、入会決定通知書、もしくは却下
 通知書を保護者に交付する。これだけしかないんですね。

  片や、長浜市の児童クラブ条例を見ました。通所の不承諾という項目がきちん
 とあるんです。不承諾、通所を認めないときの理由、対象児童に該当しないとき。
 
  それと2点目、利用者定員に達している児童クラブへの通所を希望するとき。
 つまり、定員に達しているところに希望するときには、お断りすることがありますよ。
 その他またありますよというふうに、どういう場合には受け入れができませんよと
 いうことを条例上に明記するんです。

  木津川市は条例上にそんな文言1つもないんです。そして、運用だけでこうやって
 操作をされてるんです。6年生まで拡大するよ、拡大するよって言っていきながら、
 運用としてはそういう状況がなっていない。去年もそしてことしも、来年もですか、
 さらに広がりそう。条例上こんな運用はどうですか、総務部長、オーケーですかね。


総務部長  総務部長でございます。
 
  条例上の話ということでございますけど、私もその中身を見ておりませんので、
 すぐに即答するわけにはいきませんけれども、基本的には条例等に基づいて事務を
 進めていくべきものというふうに判断いたしております。


くれは 中身はともかく、条例と運用の関係というのは当然そうでしょう。
  下回るもんやったらええけれども、それを越えて運用するという今のやり方は
 、私は間違っているというふうに思っております。

  だから、やはりこういう人数がふえている状況なんだから抜本的に、とにかく
 4年生を受け入れられない状況ができてるんですよ、32名中14名、州見台小学校は
 17名。担当にはお伝えしましたけれども、申し込もうと思ったら、いやいや1年生が
 40人おるからちょっと無理ですよって窓口で言われたと。学校の窓口ですかね、
 児童クラブの。こういうことがあってはいかんというふうに思います。

  やはりきちんと必要な人が申し込んで、足りなければやはりそれは市がきちんと
 判断して増設なりということが次に必要。安倍さんも言うてはるじゃないですか、
 増築って、児童クラブのばっちりですよ、今の時期に。すぐ建てろと言われても
 無理ですけれども、ぜひとも州見台小学校、このままの状況が推移するので
 あれば、抜本的な改善なり増築が必要ではないかというふうに思います。
  それについてどう思われますか。


市長  呉羽議員のご質問にお答えいたします。
 これまで、できるだけ児童クラブで子どもたちを受け入れていこうと、保護者の
 皆さんの声に応えていこうということで、6年生まで拡大をさせていただきました。

  そういった中で、限られた学校に限ってやはりかなり児童が今ふえていると
 いうことで、小学校の教室も今、増築しておりまして、16教室ということで増築
 もしております。そういう中で、子供たちを受け入れていくそういった場所が非常
 に手狭になってきている。

  90人で1クラスであったのが70人で1クラスということで改正をされましたので、
 それに合わせて教室を拡大したり、また先生にやはり来ていただいたりということで、
 市も対応しているわけですけども、南地区の子供さんが非常にうれしいことに
 たくさんふえております。そして、やはり保育園もこういった児童クラブの希望も
 多いというのは十分承知いたしております。

  そういう中で、民間の保育園が児童クラブを受け入れていただくということも
 今は出てきておりますので、そういったやはりさらに民間の今保育園さんもさらに
 拡大していただけるようなことをお願いしながら、増築できるところはやっていきたい
 というふうに当然思っておりますが、なかなか敷地の確保ができない非常に困難な
 場所もございますので、その点について今後十分に検討したいと。

  条例のことにつきましても、十分中で検討した上で、訂正する分につきましては
 きちっとやっていきたいというふうに思っております。
 以上でございます。


くれは  上回ってるところ、敷地がない、考えてください、ぜひとも、州見台小学校、特に。
 
  1点だけね、この五、六年生までの入会は、4年生までで定員を下回った場合に
 限り可能とします。運用は間違ってますよとも言いつつも、私自身もこの運用が
 あるわけですね。じゃ、この運用に沿ってやられてるかって言うと、加茂の
 定員70名に対して80名入所オーケーよとされてるんですね。

  1年から4年までで72人、もう定員オーバーしてるんですよ。定員オーバーしてる
 けれども、5年生も6年生も入れてあげましょう。80人見ます。棚倉、定員70名で、
 1年から4年までで75名、5年生が1名プラスで76名。これも定員オーバーしてるけど、
 5年生、6年生入れましょうよと。運用でこうやってなってるんです。
  運用も統一されてないんですね。それは誰が決定するのかなって不思議です。

  当然70名、80名って言われても、毎日来はるわけじゃないので、そういう意味では
 対応していただくのはありがたいんですけれども、児童クラブごとによって対応が
 まちまちというのはいかがなもんだろうかなというのを思います。どう思われますか。


保健福祉部理事  保健福祉部理事でございます。
 
  入所の決定につきましては、先ほど来議員が申されますとおり、条例、そしてその
 範囲の中での運用というのがまず基準になるのが当然かと思っております。

  その点につきましては、十分他の自治体の状況も把握した中で、改善を
 すべきところはしてまいりたいというふうに思っております。
 
  それで、ただいまお尋ねの個別のクラブになりますが、加茂のクラブの関係で
 ございますが、当然加茂だけやなしに、各クラブとも個別の事情というんですか、
 どこまで運用を働くかということもかかわってきますが、とりわけ加茂の状況を
 ご報告申し上げますと、ここにつきましては五、六年生で8名という状況でございますが、
 その内容としまして、ひとり親家庭が4名がおられます。その残りの4名につきましても、
 保護者の方がフルタイムでお仕事されてると、正規職員でお仕事されてるというこう
 いった状況がありまして、いわゆる家庭状況を考慮させていただいて、
 受け入れ対応をさせていただいたという状況でございます。


くれは そうですよね、だったら、州見台小学校も14人全部待機ではなかったんじゃ
 ないですか。その枠の中にもそういう状況に当てはまる人がおられたんじゃない
 ですかね。そんなふうに思います。

  自治法の10条、住民は法律の定めるところにより、その属する地方公共団体の
 役務の提供を等しく受ける権利を有し、その負担を分任する義務を負う。
 当然10条の2にあることです。

  それぞれこの定員による入れなかったり、事情による、誰が判断するのかわから
 ないけど、入れてもらえなかったりという状況が非常に気になる、そんなふうに
 感じての今回の質問です。決して定員を狭めるわけではなく、定員を上回っての
 対応であれば、そこは市がきちんと場所の確保をしていくべき、その思いでの
 質問ですので、そのあたり、子育て支援ナンバーワンの言葉にふさわしい対応を
 ぜひとも今後進めていってほしい、その思いを確認しておきたい。

  市長にその思いがあられるというふうに思ってますので、それを確認したいと
 いうふうに思います。


市長 呉羽議員のご質問にお答えをいたします。

  これまでも待機児童もそうですけども、できるだけ待機児童も出さないというこ
 とで、民間保育園を3つ誘致をさせていただいたりとか、新たにまた計画をしたり
 ということで今進めさせていただいております。

  ありがたいことに、児童、子供たちの引っ越してきていただいたときに、既
 に小さな子どもさんを連れてきていただくということで、想定外に本当に子どもさん
 がふえてるということの中で、なかなか私たちのこういった施策が追いつかない、
 子どもさんに追いつかないというのが現状であります。

  しかしながら、できるだけの努力は今までもやっておりますし、今後もやって
 いきたいというふうに思います。
 以上でございます。


くれは  放課後児童クラブについて、最後に1点だけ。
  ガイドラインにあります受け入れのガイドラインですね。国が出してる厚労省が
 出してるものです。特に配慮を必要とする児童への対応というところで、障がいの
 ある児童やというところの分です。可能な限り受け入れに努めることというふうに
 あります。そして、受け入れに当たっては施設や設備について配慮すること、
 そして障がいのある児童を受け入れるための職員研修等に努めること。
 これがガイドラインに明記されています。

  木津川市の姿勢としてはそこは少し足りていない。受け入れを積極的にされて
 いない状況もあるように聞いてますので、そのあたり、ガイドラインに沿っての
 対応もきちんとしていただきたい。それは担当部長、理事ですかね、
 確認しておきたいと思います。


保健福祉部理事  保健福祉部理事でございます。
  ただいま呉羽議員申されました国のガイドライン、すなわち放課後児童
 クラブガイドライン、厚労省が平成19年に通知してるものでございます。
 これにつきましても十分認識してございますので、今後の対応に留意してまいり
 たいと考えております。


くれは  はい、お願いします。
 あと2つはさらっと行きます。子育ての城の開設というところで言っていただいたか
 と思います。ぜひともこれは、行動計画に定めておりますので、私はいいことを
 定めてはるなと思って見てるんです。

  特定事業以外の事業で子育ての城を開設をしますよって、取り組んでいきますって。
 後期行動計画、平成22年3月発表の分です。ぜひともこれを実現していってほしい。
 それは空きスペースとかを利用して自由に使っていただくということです。

  子育て支援だけではなく、市民共同で、市民の活動場所というのもなかなか
 木津川市の中にはないというふうに思いますので、この城陽市の市民活動
 センターですか、ああいうのもできていいなという意見も聞いたりします。

  コピーをできたりするのもいいなというふうに聞きますので、せっかくこの子
 育ての城ということを上げているということですので、これについては積極的に
 進めるための調査なり動きをつくっていってほしいというふうに思います。

  全く動きが見えませんので、そこら辺をお伝えしときたいというふうに思います。
  実は、大したことはしてないんですけども、私自身も子育てサークルというのを
 やってまして、そこで情報の共有というか発信というか、皆さんが一緒になって
 ホームページ等々でリンクできるようなものが市のどこかにあれば、子育て施策
 みたいなんでサークル案内みたいなんがあればいいなというのは、よく私
 も含めてほかのサークルの方からも声を聞きます。

  そこら辺が市のホームページでできるかどうかというのはわからない話なん
 ですけれども、そういう意味ではつながるということが子育ての城であったりとか、
 そういう何らかの形でつながってほしいなというふうに思っているので、そこの
 今後の進め方をもし今の時点で言えることがあれば聞かせておいていただきたい
 と思います。


保健福祉部理事  保健福祉部理事でございます。
 ただいまの呉羽議員のご質問、ご指摘でございます。
 
  子育ての城につきましては大変重要な取り組みになってると思います。
  特に現代の社会状況が、子育ての環境が大変厳しゅうございます。そういったことから、
 この件についても積極的な取り組みが必要かと思っております。そして、そういう中で
 最近の動きを見ますと、先般も3月4日でしたか、ガーデンモール木津川におきまし
 て親子で交流を楽しむイベントですね。やましろ子育てネットワーク主催によります、
 そういった取り組みもございますし、
 
  また本日の新聞では、同志社大学の学生さんの取り組みも報道されてるところで
 ございます。そういった取り組みを見ますと、やはり今日の子育ての環境が孤立した
 子育てから支え合いの子育て、それから不安な子育てを安心できる子育てに転換
 を図っていくと、必要になるかと思います。

  そういったことで、今申されました取り組みにつきましては、今後他の取り組みも
 参考にしながら、また先ほどご答弁申しあげました京都府の支援ネットワークの
 補助制度も十分活用して、関係機関交えて拡充した取り組みにしてまいりたい
 というふうに思っております。
 以上でございます。


くれは  はい、お願いします。
 相楽保育園については予算化をしてましたね。少ない金額でしたので、143万円
 という金額でしたので、これがそのまま全て大丈夫な耐震での工事費に使われる
 ということで理解しました。市が公表してました待機児童解消のガイドライン、
 2月1日のものだったんですけれども、そこにはそんな文言が全くなかったので
 心配してこれを質問させていただきましたけれども、きちんとしていただけるとい
 うことで、子供たちの安全が確保されるのでこれは結構です。
 3問目に移ります。