くれは 2問め、「子育てNO1を進めるために」としてお聞きします。
子育てNO1のまちづくりは、市長の真に進めたいまちづくり思いであると確信してお聞きしたいと思います。
大日向雅美大学教授が少子化社会対策大綱検討会に提出した討議資料によりますと、「育児不安・育児ストレスは専業主婦として育児に専念している女性に顕著 」、「専業主婦の育児不安や育児ストレスは社会的活動からの疎外感が中心」との記述が見られます。

特に、子どもが生まれたばかりの、それまで社会との接点のあった女性が子育てにある時期専念するなどの場合、そのような状況が見られると私も実感しています。
地域の子育て環境によっても違いはあると思われますが、木津川市のように、振興住宅地や市街化地域、田園地域などそれぞれの地域の特徴によって、子育ての困難状況・そのジャンルにも差異はあると思われます。
例えば、三世代同居されている地域・子どもの絶対数が少ない地域、交流するきっかけが少ない地域など、それぞれに差異があると思われます。

 子育ての最初の時期に不安がある程度解消されるか、そうでないかは、その後の女性の生き方・就業にとっても重要な問題となってくるとの思いより、4点お聞きします。
@ つどいの広場事業とはどのようなものですか。
A 近隣市などでの取組み状況や国の方向はどのようなものですか。
B 木津川市での取組みは考えていますか。先ほど、「昨年より」というようなお答えがありましたので、ぜひ進めていただけると思いますが、取り組みは具体的に考えていますか。
C 子育て環境の一つの目玉施策として、URなどと協力し、公共の団地などを活用して「つどいの広場事業」を取組んではいかがでしょうか。


市長 つどいの広場事業とは、保育園・幼稚園入園までの0歳から3歳未満の子育て親子が気軽に交流や相談、情報を交換し、のびのびと子育てができる交流の場を提供する事業です。
 また、この事業は、次世代育成支援行動計画の5ヵ年計画にも挙げていまして、おおむね10組程度の親子が利用できるスペースの施設を確保し、週3回以上、1日5時間程度の開設を基本として実施する事業です。


保健福祉部長 「近隣市などでの取組みや国の方向はどうか」についてお答えします。
 まず、近隣市などの状況ですが、宇治市では、平成17年度に1箇所開設され、本年11月にさらに1箇所、現在2箇所で開設されています。

 精華町では、平成18年度に1箇所開設されました。奈良市では、平成18年度に1箇所、19年度に1箇所、20年度1箇所開設され、現在3箇所での開設となっています。
 京田辺市、城陽市では開設されていません。

 次に、国の方向ですが、平成19年度から「つどいの広場事業」や「地域子育て支援事業」が統合され、新たに児童館型を加え、地域子育て支援交流拠点事業として再編をされています。
 平成19年度末には、「地域子育て支援拠点事業」が全国で4409箇所、そのうち「つどいの広場」は903箇所で実施されています。

 次に、木津川市での取組みですが、平成17年度から平成21年度までの旧3町での「次世代育成支援行動計画」にも掲げている事業ですので、この計画に基づき、昨年度から事業化に向けてすでに検討を進めているところです。
 先ほど、市長が吉元議員の質問にお答えしたとおり、進めて行きたいと考えています。
 次に「子育て環境の一つ、目玉施策としてURなどと協力し、公共の団地を活用し取組んでは」についてですが、URが管理されている団地については、検討しましたが、駐車場の確保が困難なこともあり、実施は難しいと考えています。


くれは  昨年度から事業化に向けてすでに検討を進めているというところで、市長の思いと、今進めているというところは確認できました。

その上で、国が掲げていますのは、全国で6000箇所と言う形で子育て支援拠点の整備と言うように言われています。また、奈良市では、中学校区に1つというような拠点で進められていると言う事例もあります。

実際に、木津川市が進められようとされている、その地域ですが、先ほど、実はこの旧木津の市街地に、育児不安たとか集いをされている「よっといで」というところに、お昼行ってきました。地域の特性を活かした、高齢者もいろんな人たちの世代の交流されている、そういう拠点になっているということで、歓迎すべき市民の進められた施設を見てきました。
旧地区並びに支援センターがある場所以外の、やはり新興住宅地なり、子育ての核家族の中で、育児に閉塞感を抱いている人たちに向けての広場の開設が望まれると思います。

今年も署名を添えて、実際に子育てに今携わっている若いお母さん方が声を届けられたとも聞いていますので、そのあたり、やっぱり空白地域にぜひとも「つどいの広場」の開設を望むわけです。

先ほどありました、奈良市の例ですが、隣接していますので、奈良市の「ぷらんぷらん」それはURの施設を借りて、安価で貸していただいていると聞きました。その「ぷらんぷらん」には、木津川市の市民がたくさん行かれています。本来なら、奈良市の子育て広場ですので、お断りということもあってしかるべきなんですが、近隣であることで、連携をとりながら、また子育て支援課にも連絡されながら、続けて折られるとうかがっていますので、ぜひとも木津川市側にもそういう形で奈良市との連携の上で広場開設をされることを望むわけです。 

おそらく、必要性は非常にわかりますのでというか、市長自身もわかっていただいていますので、釈迦に説法かと思いますが、3歳児未満で保育所に入所されていない方が19年度で8割。3歳児未満の育児を家庭でされている方がおられるわけです。その6割近い母親が「社会から隔離され、自分が孤立しているように感じる」というような調査結果もこの資料(資料呈示)の中にあるわけですが、そういう意味からして、私自身も子育てサークルをしていますので、「ここに来て、ようやく子どもをたたかないですむ様になった」と涙を流すお母さんも居ます。

そういう意味で、必要性は十分認識していいただいているということで、あと、空白地域を埋める、その施策、その場所ということで、できるだけ考えていただきたい。

「URは難しいかも」というようにおっしゃいましたが、千里では、そういう高齢者の集まり場所をURで開設されているとも聞きます。また、女性センターとか西部交流会館というような既存の施設も利用しながら、できるだけ空白地域をなくす取り組みをする考えをお聞かせいただきたいと思います。


保健福祉部長 再質問の開催場所はどこについてです。
 まず、広場事業の関係、先ほど市長がお答えされましたが、地域子育て支援拠点事業、この中の一つであります。木津川市としては、センター事業、児童館事業、これは実施しています。

 センター事業については、地域子育て支援センターということで、旧木津町の中には2箇所、山城・加茂でそれぞれ1箇所開設をしていまして、「なかよし広場」これは親子教室です。ご質問のある広場事業に類似する事業です。親子教室、これを開いています。

 また、子育て講座であるとか、育児講座、この育児講座には、小児救急の関係、健康ヨガの関係、いろんな事業を始めています。
その他には、初めてのお誕生会、おしゃべりサロン、情報誌の発行、各園庭の開放などいろいろな子育ての事業を現在展開しているところです。

 また、木津川市には、全国でもまれな人口急増のまちでもございますし、出生率も月70人以上の方が生まれています。
 このようなことがありますので、この広場事業については、市長の公約にもある子育てNO1を目指して積極的に取組むべき事業ということで検討しているところですが、なかなか質問にあった開催場所でありますとか、開催していただく団体、市が直営するのか、また任意の団体にお願いするのか、協働でやっていくのか、検討課題等たくさんありまして、できるだけ広く木津川市の地域の方に参加していただくために、誰でも来ていただきやすい場所、これらを選定をして実施していくこととしています。

 場所については、先ほど申し上げた、皆様方によっていただきやすい場所、それを目指して場所の選定を進めていきたいと考えています。


くれは
 具体的には今後と聞かせていただきました。実際に署名を集めてお母さん方の意見・声は市長は直接お聞きいただいたかと思いますので、そのあたりで、場所の難しさ等もあるわけですが、
できるだけ、直接動かれている、思いをもっている人たちに向けての実現に向け、前向きに取組んでいただきたい、その思いです。密室育児というのは、本当に過ぎてしまえばそうでなかったかと思うようなときもあるわけですが、0歳、妊娠中も含めて、私も母親として実感していますので、できるだけ周りとのかかわりの少ないニュータウンでの実現というのは必要だと思いますので、市長の直接会われての感想の中で思っておられること今一度お聞かせいただいて、最後にしたいと思います。


市長 先ほどの吉元議員への質問でも答えたように、私も3人の子育てをしてきまして、その中での感想をいろいろお話させていただきました。

 昨年来よりも、それぞれの団体の皆さんからもご要望いただいていまいて、そのアンケートの結果もいただいているところです。

 そういった中で、新興住宅地だけでなく、やはり旧の在来のところでも、今、子どもたちが非常に少なくなって高齢化している現状です。孤立されている地域もありますので、全体として参加しやすいような場所が今後選定できたらなというふうに考えています。