くれは 庁舎の疑問ということで取り上げています。

12月の一般質問でも財政面から考える合併の中で取り上げました庁舎建設について、再度
お聞きします。
9月議会だよりに庁舎建設特別委員会の報告として庁舎建設は現在地に決定と掲載され、
建設費は30億前半という記載でした。12月議会での私の一般質問に答えて町長は35億から
38億を想定と述べられました。今回新庁舎設計業務委託応募要綱には、総工事費消費税を
含み35億円とありました。

そこで聞きます。35億円の工事内容に含まれるものは何ですか?
それ以外に必要と見込んでいる経費の内容と金額はいくらですか?プロポーザル方式での
応募の業者数、並びに候補者決定までの経過はどのようなものであったのですか?
公開ヒアリングの意義と今後のスケジュールについてお聞かせください。


竹中助役

二問目の庁舎建設に関する質問。総工費35億円の内訳ですが、木津町庁舎新築設計業務
プロポーザルの応募要領の木津町新庁舎計画の概要に掲載もしておりますが、
延べ面積約1万平米を確保したい。そのための建設工事、その工事に入る前に敷地の整理が
必要です。そのためには既存の建物一部を解体いたします。
解体工事費、敷地の調査、地質調査。それ以外の経費としては、庁舎設計及び監督業務の
委託料、仮設庁舎の借用した建物の賃借料、木津町の商工会の移転に対する補償、
法務局の木津の出張所、合同庁舎として駅前に移っていただきましたが、その交換以外に
少し費用がかかります。

そのあと一時養育教室に使っていただく予定がありますので、その移転に関する費用、
埋蔵文化財の調査、発掘調査の費用、これを約3億と見込んでおります。

次に3つ目のプロポーザル応募の業者数等についてですが、昨年12月12日に開催を
いたしました、第一回木津町新庁舎設計者選定審査委員会におきまして木津町新庁舎建設
設計業務プロポーザル応募要綱や評価基準等について協議がされまして木津町の共同入札
参加資格を有するもののなかで近畿二府四県に本社または支社を要するもの。その辺に本社
支社がないと連絡調整にかなり時間が掛かるということを想定いたしまして二府四県という範囲
に決まりました。そして平成7年4月以降に床面積千平米以上の庁舎の設計実績があるもの、
経験のあるもの、これらを参加条件にいたしまして12月14日から28日の間に応募要綱を
配布致しまして参加者を募りまして、28日の受付期限におきまして15社から参加表明書の
提出を受けました。
次に本年1月10日に第二回新庁舎建設設計者選定審査委員会が開催されまして業者名を
伏せた状態で、先に決定された評価基準、技術提案書を提出していただくための5社を決定
いたしました。そして1月19日には技術提案書のヒアリング順序の抽選が実施されまして、
2月24日に技術提案書提出5社のヒアリングが行われました。即日第三回の木津町新庁舎
建設設計者選定審査委員会が開催されまして特定されました最優秀者および優秀者について
審査委員長から町長に報告がありまして、2月27日付技術提案された5社に選定あるいは
不選定通知を送付いたしたところであります。

また、公開ヒアリングの意義につきましては木津町新庁舎設計者選定審査会におきまして
これからの時代、公開が原則ということを大前提といたしまして住民のみなさまにもアピール
する意味もありましてまた意見を強調する意味もありまして公開されました。

最後に、今後のスケジュールといたしましては5月の連休後に行政機能の一部を仮の事務所、
一部移転先へ移転させていただきます。庁舎建設予定地の建物の除去を行いまして、
その後埋蔵文化財の調査を行います。
また、設計につきましては設計期間を4月1日から7ヶ月要するということですのでまずは
はじめの2ヶ月2ヵ月半ぐらいをかけまして十分な基本設計を行いました後、残りの4ヶ月
か4ヵ月半を使いまして本設計を行うという予定です。設計は少なくとも9月いっぱいまでには
完成させたいという風に考えております。その後平成19年3月には工事請負計画を締結し、
平成20年10月には庁舎を完成させたい。その後外構工事を整えまして21年3月までには
すべての工事を終了したい。


くれは

スケジュール、3月に契約し、7ヶ月をかけて設計と聞かせていただきました。
これは今、合併が決まろうとしているのか決まらまいとしているのか一定の方向が出て行ない
状況で合併とは切り離して、合併してもしなくても同規模の6万人を想定しての庁舎として
スケジュールを組んでいると聞かせていただいています。
不確定な要素がたくさんあると思いますが、進められている側は3町合併を進めているわけですから、
念頭におかれていないのかもしれませんが。

今後設計をしていく業者にとっても1町なのか、3町なのか設計自体にも異なったものが
出てくると感じます。予算の部分で先ほど35億以外に3億ほどの予算といわれました。
今年度当初予算に設計委託、移転補償も含め2億2千万ほどあがっていますので、
それ以外に監理料としていくらかということだと思います。それ以外に周辺整備を含んだら
42億とか金額が想定される事業費ではと思います。

もちろんこの狭い、バリアフリーでもないこの庁舎を建て替えることには反対はしませんが、
今の時期にこの規模で不確定な要素がたくさんある中で進めることが、お金がない28億の
基金しかない中で本当に必要なのでしょうか。
例えば前にもお伝えしたが、福岡県の赤池町、3月6日に合併して新しい町になったわけですが、
財政再建団体に転落している時に庁舎を建てられました。
職員、住民も一丸となって庁舎を建てたと。そして債権団体方も脱却したと。
この例を見習うべきだと感じます。

合併推進債を活用して有利な起債が組めるといわれていますが、確定できるものですか?
新法の元での合併協議会現時点で11です。すでに編入合併したところもあります。
旧法の元での合併した場合の予算措置を先にされるとなったら、
新法の元ではわれわれのような起債庁舎に対する起債は本当に担保されているのですか。
電算システムとか防災無線の統合など一体化に伴う予算措置としての補助金総額が
昨年6月総務省の試算が明らかになりました。2005年度から3年間で2000億円を
上回るという金額が出ています。
しかし政府2005年度の当初予算で30億で不足700億とか。財務省は今後2005年以降配分は
出せないと。こんな国の状況があって、しかしながら、わが町は大丈夫ですよ、
わが町は電算システムの統合について補助金でますよとの保障はされるのですか?
誰がその時の責任を持つのですかと、私は思います。
庁舎建設と合併とがリンクして非常に見えにくい、反対もしにくい状況の中、不確定な要素が
あるのだとしたら、3月に契約、3月12日に合併を見通してか、この町の負債をさらに増やすこと
につながらないかと不安になります。

一方、加茂町や山城町、合併した場合に新しい庁舎について、町長同士にまかされているから
と河井さんは言われますが、住民はまかされていいない。加茂や山城の住民には新しい庁舎
について意見をいう場がない。住民参加をうたわれている今回のプロポーザルですから、
4月5月木津町の住民の意見をいう場はあるそうですが、合併が不確定な中で意見を
いったとしてもどういう意見がいえるのか、それと加茂町や山城町の合併したとしても、
負債は負うけれども意見は言えなかったという事実は残ってしまうわけで、
非常に進め方に対して、庁舎が古くなってという職員の思いは分かりますが、
合併とのリンクで不確実な要素が多い中で今進めることがいいのか、お聞かせいただきたい。


竹中助役

再質問にお答えします。
庁舎の建設時期、今不確定要素が高いという質問。
庁舎の建設計画につきましては議員もご承知のように10年以上前から問題になっておりまして、
計画的に進めてきた今現在28億何千万かの建設のための基金を積み立てている。

まさに今庁舎を建てる機は熟しているという風に考えておりますしこのままの予定でいきますと
ちょうど庁舎が完成して、機能が発揮できる時点で駅前の区画整理もすでに終了していますし、
駅舎の改築も終わり、なおかつ335号線の拡幅計画もこの18年度から実施に入るという運び
になっておりますから、これも3年計画ぐらいをしておりますのでちょうど庁舎の外構工事が
おさまりがつく時点という風に考えられます。

それから、合併をいたしましても、合併が不成立に終わりましても、人口の読みは庁舎機能
としては変わらない。まさにそれが合併の効果の行革ではないかと考えますし庁舎自体は
これから50年以上使っていくわけですから、50年先までのものをいますべて建てておいて
機能するかというとそれは100%ではないと思います。

この庁舎で今後十分な行政ができるという風に考えておりますし、建設コストにつきましても
大変有利な状況の時期でもあります。これはまた時代背景でいつ変わるかもしれません。
この大事な時期です。木津町あるいは新市にむけての活性のためにも必要な庁舎です。
議員も十分ご認識いただいておりますが、庁舎の老朽化50年以上使っております。
狭隘度も限界に来てることも確かです。職員も一割ほど減っておりますが、それでもなおかつ
業務の増加特異性が増えてきまして、中では対応できないという現状もあります。
特にバリアフリー化や耐震性の問題また、窓口の分散化などによりまして住民の皆様には
大変な支障や事務効率の低下によりますご迷惑をかけておりますことも事実です。
この解消を図るためにも早急に建設をしなければなりません。建設期間も制約をうけたなかで
はありますが、今から約10ヶ月かけてやります。

作業は設計業務ですからその設計にあたりましてはまちのかたも参加していただける
ワークショップ。これは専門家だけやるのではなく皆様方の協力を得ていろんな方に
参加していただいた中でやっていかなければならないという風に考えます。

その基本設計に約2、3ヶ月かかりますからその期間にほとんどのものが見えてくるだろう
ということも考えておりますので十分な対応はできるという風に判断して現在進めております。



くれは

駅前や庁舎や道路が一体になって立派なものができていくと、3年をかけ整備をされていくと。
有利な起債、状況だから大丈夫という助役の責任あることばと受け止めますが、
住民の方からのなぜ今庁舎なんだとお金がない中で、今なんでお金がないのに
家を建てるのと一緒やでと聞きますので、そのあたり行政の説明責任を果たしていただきたい。