くれは 1問目。庁舎建設を凍結せよとしてお聞きます。庁舎建設が当初のスケジュールから遅延しつつも、
予定通り性急に進められてきました。当初計画されていた住民説明会や近隣住民への説明会もしないまま。
わずか10月広報の裏表紙に1ページだけ。外観イメージ図と1階平面図が簡単に示されただけで、
工事金額の呈示もスケジュール表示もなく、ましてや周辺の計画などについても全く触れられていない状態
のものが1ページありました。そして今一般競争入札にかけられていると言う状況です。

  将来にわたり、住民が利用し、その負担も住民が担っていくことになる庁舎建設です。今一度、町民の、
いえ市民の 意思の確認、合意を持って進めるべきであります。

合併協議会の場で、合併後の本庁舎として、現役場位置で決定はしました。しかし、新庁舎の規模や建設
時期については、木津町の住民にも、ましてや加茂・山城町の住民には全く意思確認はおろか説明も全く
されずにここまできました。木津町のうちに、木津町の庁舎としての建設と協議会でのご発言がありましたが、
全くもって納得いかない発言だと思っています。

合併自体に対して住民意思の確認をしていたのなら、まだしも、それさえもあのような形で否決されたのです。
庁舎建設について、合意も説明も不足しつつ、性急に進めることは到底納得いきません。

住民の方の中には、この立替の場所を知らなかった方もいました。ここまで来たから、後には引けないとう
その議論は、合併協議会の議論とまさしく同じだと思います。

この老朽化した庁舎ですので、建てるなとは言いません。この時期にこの場所にも含め、2月に臨時議会、
私たち議員が議決するというというようなスケジュールでいいのですかといっているのです。
3月11日で失職する我々が、契約の議決をする、そんな無責任なことでいいのですかとそのことを私は
問いたいと思います。

そこで、聞きます。
@ 今までを含め全事業費と、その費用の内訳をお聞かせください。
A 新市が、教育や福祉重視の町へとの願う多くの住民がおられます。そういう意味では大型公共事業の
健全化・適正化を願います。新市の予算配分はどうなっていくのですか。
B 今一度、住民、すなわち、新市民の意思の合意をもって庁舎建設を進めよ。



庁舎担当理事
住民への広報誌への記載についても1ページのみについてですが、実施設計もまとまったので、1月広報
を皮切りに3回シリーズとして木津町広報に掲載することで準備しています。

全事業費は、平成17年度執行済みも含んだ新庁舎建設関連経費で42億7902万5千円をみこんでいる。
内訳として平成17年度木津町新庁舎設計業者選定業務と木津町新庁舎建設資料作成業務として
493万5千円、平成18年度から22年度執行経費として3億7409万円、庁舎建設事業費として
39億円となっています。

まず、平成18年度から22年度執行経費3億7409万円の内訳については、木津町業者仮設事務所
として平成18・19年で638万4千円、NTT仮設事務所経費として平成18年・19年度で3644万5千円、
別館3号棟移築工事として8110万円 裁判所東側工事として200万円、家屋移転鑑定業務として300万円、
基本設計・実施設計業務委託料として9996万円。商工会移転補償費として1億2105万3千円。
用地費が2194万9千円、ハローワーク跡地工事として174万9千円。

また、庁舎建設事業費の39億円の内訳は、庁舎建設工事費として30億円、外構工事として5億円、
本館等解体撤去工事・監理費として1億円、その他雑工事3億円となっている。

39億円のうち、合併推進債については既にHPに掲載している建設工事費の予定価格である
35億9815万円に対して、現在総務省で合併推進債にたいする所要額の審査中であり、審査が終了次第、
総務省から推進債額の内示が送付されることとなっている。

次に建設にかかる費用負担割合については、木津町だけの負担となっている。

2番目の質問の新市に向け、福祉における費用についてですが、平成19年度の木津川市の予算に
ついては暫定予算で対応し、福祉政策をはじめとする経費は年間必要経費のうち3ヶ月分を計上する予定で
、今後新市長が就任されたら、年間経費の残額及び新たな施策の経費を計上していきたい。

庁舎担当の4人は、4月の人事異動のため、庁舎建設のため集められた人間です。すでに2号館療育教室、
商工会館の解体が終わり、現在3号館の解体を進めているところです。担当している我々としては、
なんとか遅れがないよう進めているところですので、ご理解をお願いします。



くれは
担当の方は、庁舎建設にむけ集められた方ということで、必死になってされていることは分かります。
それを非難しているわけではありませんので、まずもってそこをお伝えしておきます。

再質問ですが、滋賀県の新幹線駅の凍結、夕張市の自治体破産とか、また、今年3月に1市2町合併
した奄美大島市が負債総額553億。積極的に公表して、このままでは大変なことになると、
住民への出前講座を行っているとききます。

そこで、町長は、42億といわれている庁舎建設の明細を聞かせていただきましたが、現時点での
3町の負債総額町長ご存知ですよね。お答えください。1点目。


先ほど私たちが2月の臨時議会での議決と言うスケジュールを聞かされているのでいいましたが、
この間庁舎建設特別委員会を傍聴していると、町の将来的な構想は裁判所も含めて全てこの一角を
庁舎の敷地にと思っていると聞きます。では、そのあたりの費用はどれくらいを見込んでいますか?

9月補正に移転補償業務委託料300万円で、家屋の鑑定とあがっていました。聞くところによると未だ
鑑定できずと。この後、民家やビル、南都銀行、そして裁判所。今後これらに派生してくるだろう関する費用。
335号線の道路整備にいくらかかるのか?

昨年町長は中央公民館での合併の住民説明会において、庁舎建設にかかわるご質問の中で、335号線
の拡幅に対して西は白山神社まで伸ばしていくと述べられました。先日の道路特別委員会で担当にも
聞かせていただきましたが、役場から24号線までの道路改良事業は、5年間の補助対象事業であり、
5億から6億との説明がありました。白山までを想定して今後、町が願っている事業に対してどれくらいの
金額を想定しているのかお聞かせいただきたい。

将来的に一体をと道路の拡幅もといわれながら、現時点で42億、39億といわれる庁舎建設工事に私たち
が議決する立場でありますので、そういう意味で将来的な予測費用をきちんと呈示していただければ
と思います。



総務部理事(町長に聞いていますよと自席で私)
最初の部分について答えさせていただきます。
3町それぞれの地方債の金額ということですが、一般会計の地方債の残金残高ということで、
木津町は111億6千万円、加茂町は64億9千万円、山城町は、48億3千万円。いずれも約ですが。
以上です。


助役
ただいまの質問に答えます。今回の建設にかかわる全体計画としては当初申し上げた額からは
変わっていない。しかもこの建設に当たっては、町民の皆様の代表である議員の皆様に特別委員会を
作っていただき多岐にわたるご意見・ご質問にお答えいただいき、プロポーザルの中の設計をしてきた
もので、決して住民を無視したものではありませんし、またワークショップ等も行ってできる限りその中に
反映してきたものです。


それから庁舎の全体の用地は将来的に囲まれた一角が庁舎用地になれば完了かなと先に向けた計画
であり、全体の費用がいくらで、最終年度がいつでということはまだはじきだされていません。

335号線の拡幅は、今まで都市計画決定がおこなわれていませんでしたので、国費対象事業と
ならなかったというのが今までの経緯。国交省の24号線の駅前信号部分の南北部分が国交省により
改良された。それと駅前区画事業により交差点が改良されることから、国費対象となって。その区間が
役場の裁判所までが対象となった。今回庁舎の建設の時期と合わせて、そういう作業にも入れるということ。

そこから以西については、木津町の市街地を東西につらぬく大変重要な道路でもあり、順次町並み再編
や活性化事業になるいろんな要請をし、また新市の庁舎周辺事業として国費対象の事業としながら徐々
に西に向かって進めたい。とりあえず白山神社までいけば狭隘なところが解消される。
最終地点は、川の尻の163号線までが最終と考えている。これもなかなか一朝一夕にできるものでは
ないから、長期計画の中の一部。最終的な予算もわからないし、財政状況によるので、破綻が起きないよう
執行していくべきと現時点では考えます。
  


くれは
田中理事が一般会計の負債残高を言われましたが、3町合わせて224億になると思いますが、その他、
特別会計・企業会計合わせると、河井町長が答えていただけなかったのは非常に心もとないのですが、
17年度決算で357億5400万。債務負担行為額の3町合計が156万3600万。

合わせると、500億を超える。513億9000万ですね。決して夕張市が他人事とは思えなくて
6万5154人ですか、一人あたり78万の借金からのスタートですよ。非常に将来を案じるわけです。


そんな中で、今助役が答弁していただきました、財政の状況を見ながら白山神社・川の尻とか、
この一角も含めてとききましたが、現時点で35億という予算の中で契約をしようとしていること、
私たちが議決していくことは、責任の重いことだと思いますし、その責任を次の方に渡してはいけない
と思うわけです。

その意味からして、本当にここ2月のスケジュールでいいか住民に聞いてほしいと思います。
道路については、役場前から24号線までの約230メートルで5億から6億の事業だと。
このうち55%の補助がついたがということでした。標準化すると道路1メートルあたり約250万と
計算したわけです。

財政の厳しい中、今後そういう時代が来るかどうか不明な中、ここの場所でこのような進め方での
建設が私にとって、いえ町民の方も納得できてない方が多いと聞きます。

最初に戻りますが、1ページの広報には1月2,3月にしていくといわれましたが、後出しの説明に
聞こえます。やはり、この庁舎計画が進んでいる段階で出していくべきですし、もう目の前に開札が
行われるようになっての広報の仕方に非常に疑問を感じます。

この前も合併特別委員会で聞きましたが、加茂町舎の改修についても、2億3250万。加茂町の内に
決定してしまうということでした。

新市を目前にし、各町の予算各町が負担するといっても、3月12日に先ほど負債総額にそのまま全て
ひきつぐのです。建設の全体像も見えない、各町単独事業としてとりあえず推進債を適用される。
こんな進め方でいいのでしょうか。行政や一部の人たちで議員も含めて急ぐその先には、
知恵を集める市民参加は期待できないし、財政破綻を引き起こすことにつながると危惧します。

これら、全てを木津町の今の私たち議員に背負わせ、突き進めていくやり方に私は納得がいきません。
木津川市の住民を置き去りにした進め方に憤りも感じます。
今一度このことについて、ご答弁いただきたい。



河井町長
再質問に答える。335号線の拡幅については、今のところ裁判所までと計画を立てている。
今後の計画については、将来的な中で決めていくということで、具体的な年次計画はまだできていません。

庁舎の建設について、非常に性急との先ほどからの話がありますが、前々町長の宮本町長の時に
ここで建設していくということで、いろいろな箇所を検討する中で、検討した経過があります。
そういった流れの中でシビックゾーンの中に公共施設の点在する中で庁舎をたてていくというのは、
木津町の計画の中でされたことで、今ふって沸いた計画ではない。その中で合併に絡めて、
庁舎基金を28億5千万、約29億積み上げてきました。

今回の庁舎では合併の推進債でなんとか使わせていただけるということで、起債を90%。そして交付税
として40%が返ってくるという特例をいただきました。そういった中で、今後庁舎の基金が残していける
という方向で、新市に残してこうとなりました。

新市の木津川市にとって大きなメリットであると思っています。
335号線の拡幅については駅前を整備し、国から補助をいただき、推進債を使わせていただき。
このことも木津川市にとってメリットである。今までの木津町の計画の中で進めてきたものと認識している。